SEを辞めたかったダンデライオンさん(26歳・男性・広島県)が転職した体験談です。
仕事内容 | 某大手電機メーカーの下請け会社SEから建設業界の事務に転職 |
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年収 | 450万円から400万円にダウン |
開発に関わる部分には最初から最後まで
元々Windows98発売からPC関係の仕事に興味を持つようになりました。
専門学校でC言語、VB等の言語プログラミングを勉強し、
学校の先生からの紹介で企業のテストと面接等を受験して内定を頂き卒業後に就職しました。
約5年間勤めた後に、体調を崩したことをきっかけに異業種に転職を決意して退職しました。
仕事内容は
映像配信系のソフトウェア開発のプロジェクトチーム内で、企画、設計、プログラミング、テスト、納品までの業務を行なっていました。
ボリュームとしては、品質重視の企業でしたのでプログラミングよりもテストに割く時間が一番多かったと思います。
体調を崩し、退職することに
一番の理由は、とにかく残業時間や徹夜作業が多かったことです。
品質重視の企業でしたので、バグだしのためにテスト時間が異常に多く、人員の問題もあり、残業ありきの作業スケジュールでした。
また、業務時間が長いため自分の時間をもつことができず、仕事以外のスキルアップ等も見込めません。
給与も作業時間で換算すると単価も割に合わないと思いました。
そのため体調を崩してしまい結果として退職せざるを得ず、異業種に転職することを決意しました。
次に就職する場合は、出来るだけ定型・ルーチン業務で、計画的に作業ができ、時間的に余裕を持って仕事ができる業務を希望して転職しました。
資格を手に入れ、条件に合うものを見つけていきました
異業種に職種転換するためにスキル・資格が必要と思い、通信教育で事務職に就職するため必要な資格を取得するための勉強をし、実際にいくつかの資格を取得することができました。
前職の経験を踏まえて、自分の時間をたくさん持ちたいと思いました。
残業時間、休日出勤がなるべく少ないこと。
給与に関しては、前職と同程度以上は最低確保できること。
新たに取得した資格を活かした業務に携われること。
資格取得後、ハローワークからの職業紹介にて資格が活かせて条件の良さそうな企業を見つけて、入社テスト後に内定を頂きました。
自分の時間も持つことができ、今までの経験とスキル、新しく取得した資格が一番活かすことができる職場環境だと感じたからです。
また面接官の感じが非常に良かったから、きっと素晴らしい職場に違いないと思って決めました。
転職サイトにも登録しましたが、興味を持たれる企業はSEの経験を活かし欲しいという要望ばかりでしたので全て断りました。
自由に使える時間が増えました
よかったことは、残業時間、徹夜作業がIT関連企業に勤めていた時に比べて格段に減ったので、自分の時間が持てるようになりました。
おかげで、趣味に費やす時間やその他のスキル取得のための勉強時間を確保することができるようになり、充実した時間と生活、大袈裟に言えば違った人生を送ることができるようになったと思います。
また同僚や上司に恵まれて、心地よい環境で仕事ができていると思います。
給与については、昇給幅があまりないのが不満なところです。
前職はプロジェクトの成否、予算達成率によっては大幅な昇給や賞与が見込めることもありました。
現職はルーチン業務が主作業になるため、目に見える明確な達成物や利益がないので評価が難しいところだと思います。
また、紙媒体で、しかも現物提出が原則なので、データで作成、メールで提出などのデジタル的な考えの融通がきかないのが不便です。
一時期は異業種への転換を諦めかけていました。
異業種を希望していたのですが全国的なSE、プログラマーの人材不足と経験を重視する我が国の風潮・風土が原因だと思います。
転職サイトでは私の希望していない前職の経験を活かしたIT関連企業からのオファーばかりが目立ちました。
新たに取得した資格を活かせる職種では、経験がないという理由であまり芳しい答えは返ってこないことが多かったです。
時には新入社員研修の企画、実施まで
新しい職場ではあまり大きくない会社でしたので総務、経理、人事を兼務して業務を担当しています。
総務関連は会社規定・就業規則の作成・改定、36協定の提出などの作業、社会保険関連の手続き等の作業、給与計算関連の作業を中心に担当しております。
経理関連は、現金出納、銀行入出金の手続きや残高管理、手形・小切手などの管理、日常仕訳から各種の伝票整理、税理士事務所に提出する書類の作成などを担当しております。
人事関連は、求人募集から採用面接の実施、時には新入社員研修の企画、実施まで担当しております。
前職とは大きく異なる業務内容ですが、新しい職場の教育環境もよく、同僚も優しいので自分のペースで仕事をすすめていけています。
どこの企業も人材不足に悩まされる時代
この国では何より経験が重視される為、異業種、職種への転職はなかなか難しいのが現実です。
しかし、これからはどこの企業も人材不足に悩まされる時代です。
新しいことにチャレンジするチャンスは今よりももっともっと増えるに違いありません。
臆病にならずに、どんどんチャレンジしてもいいと思います。頑張ってください!