警察官を辞めたかったもんきーさん(30歳・男性・岐阜県)が転職した体験談です。
仕事内容 | 岐阜県の警察官から自動車学校の指導員に転職 |
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年収 | 360万円から340万円にダウン |
家族に警察官がいたこともあり試験を受けてみた
私は大学を卒業したときに就職先が決まっておらず、迷っていました。
そのような時に、警察官の募集人員を増やすニュースを見て、家族に警察官がいたこともあり自分も試験を受けてみようと思ったことがきっかけです。
最初は警察学校勤務でした。
警察学校では、警察官になるための勉強が主で、半年間の寮生活でした。
警察学校を卒業してからは交番で勤務していました。
勤務は三交代で、当直、非番、休日を繰り返すものです。
当直は8:30から非番日の8:30までも勤務が基本で、後の非番日、休日が休みです。
仕事内容は、110番対応、事故処理、パトロール、交通取締、少年補導、苦情処理など多岐にわたっていました。
警察官として、5年間勤務しました。
ほかの課員のミスを私のせいにされて…
転職しようと思ったきっかけは、ある仕事をしていた時に、ミスを全て私のせいにされてしまったことから人間関係に悩んだことです。
交番勤務していた時に、別の課から仕事を手伝うように命じられました。
一旦、交番勤務から離れ、その課の仕事を手伝ったのですが、命じられたとおりに仕事をしても「違う」と叱られる毎日でした。
嫌味のようなこともたくさん言われ、これは職場のいじめだと感じるようにもなりました。
そのような時に、その課でミスから問題が発生しました。
私はその問題には関わっておらず、課員のミスから発生したものなのですが、なぜか私のせいにされてしまいました。
そのおかげで私は処分をもらうことになり辞めようと決意しました。
年収がほぼ同じくらいあることが第一条件!
転職活動としては、まずリクナビnext、マイナビ転職、エン転職の3つの転職サイトに登録をしました。
この3つの転職サイトの情報は常にチェックしていました。
エージェントは使っていません。
ハローワークにも行きましたが、週に一回ほどのペースで行っていたのであまり利用はしていない方だと思います。
あとは、インターネットで気になる企業のホームページの職員採用を検索したり、新聞広告の中から職員募集の欄を探したりしました。
転職先に求めた条件は、年収が警察の時よりは少し下がってもいいがほぼ同じくらいの収入があることが第一でした。
他には、警察では休みがあまりなかったので、休みがしっかり確保されていること、泊まりの勤務などがないことなどを条件としました。
転職活動中はとにかくお金がないことが大変だった
とにかくお金がないことが大変でした。
私のイメージでは、生活費などは計算に入っていたのですが、それ以外にもお金がかかることがありました。
それは資格などを取得するために意外にお金がかかるということです。
希望の会社の応募要件に必要な資格があったので、取得しに行ったりしたことで思った以上にお金がかかりました。
親から借りたりしたのですが、結局その会社からは不合格の通知を受けることになり残念でした。
このように意外にお金がかかることが大変でした。
自動車学校の指導員になり技能と学科を教習
教習指導員として、運転免許取得のために必要な教習を行います。
教習は、車に同乗して直接運転を指導する技能教習と、交通ルールの知識を教える学科教習の2つがあります。
技能教習は生徒とマンツーマンの指導が基本であり、女性の生徒の時には気を遣いました。
普通車から大型二種まで免種ごとに教習のカリキュラムがあり、カリキュラムを覚えるのが大変でした。
他にも、原付免許取得のための原付講習や高齢者が免許更新するときに受講義務がある高齢者講習、企業の安全運転講習なども行なっていました。
また、トラック、バス、タクシーなどの自動車運送業者に対する運行管理の講習がありました。
運行管理の講習は、入社してから私が新規事業として立ち上げた事業です。
人によって言い方を変えて伝える!教えることは面白い
決めた理由は、まず年収は警察時から少し下がりますが、許容範囲内であったことです。
あとは、私が住んでいた街にあり、通勤にそれほど時間がかからなかったこと、警察官の時の知識が活かせるのではないかと考えたことです。
よかったことは、人と接することが楽しいと感じることができたことです。
警察時に人間関係に悩まされたこともありますが、運転を教えることが面白いと感じることができました。
人の感覚というものが人それぞれ違っていて、例えばペダルを踏むということを教えるときも「ゆっくり踏んで」と教えても踏み方は様々です。
それを人によって言い方を変えて伝えることが面白いと感じました。
あまり満足できなかったことは、やはり収入面でした。
最初は良いと思っていた給料でしたが、昇給することはなく何年経っても同じ給料でした。
少子高齢化で子供の数が少なくなり、生徒の減少、売り上げの減少になってしまっていることが原因でした。
想像と違っていたことは、教習指導員のイメージは車の助手席に座って指示を出すだけの楽な仕事だと思っていたのですが、路上教習だとかなり怖く、命の危険を感じることもあったので大変な仕事だと思いました。
警察官は役に立たないと言われたけど努力すればいい結果になる
警察官の時に転職すると決めたのですが警察官の同僚からは、「警察官は警察の仕事でしか生きていけない、ほかの仕事に就いてもできない。何も資格がないから警察官は役に立たない」と言われました。
しかし、それはその人の努力次第だと思います。
努力しなかったから自分が慣れたところでしか生きられなくなってしまったのです。
努力すれば必ずいい結果になると思います。