理学療法士を辞めたかったkobakkusuさん(28歳・男性・岐阜県)が転職した体験談です。
仕事内容 | 市民病院の理学療法士からCTCでコミュファビジネスの内勤営業に転職 |
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年収 | 470万円から520万円にアップ |
リハビリ治療する中で、肉体だけでなく心理的な励ましも
市民病院内で腕や足などに障害のある方、事故で手足が不自由になった方々に対して私はリハビリ治療をしておりました。
交通事故の場合はギブスで足を固定することになります。
その後歩行の訓練をするのですが、そこでまずは「足の筋肉」「足の関節」などをほぐしていきます。
動かしていない間に弱くなった筋肉、関節を正常に戻すことが理学療法士のお仕事です。
また、肉体だけでなく正常に動いていただく為に定期的に心理的な励ましもしておりました。
交通事故の被害者以外にも、動作不良の方、またはご高齢で手足が痺れて動きが悪くなった方々にも、関節、筋肉、動きなどのリハビリ行為をしていたと思います。
またクランケ個人個人のカルテと回復の進捗具合をシステムに残しておりました。
責任感が強過ぎて心が破裂してしまった
私の責任感が強すぎて「早く早くクランケを治したい」と思っていて、また孤独な老人に触れて、その老人が治療中に孤独死した時に今まできつかった心が破裂して仕事をやめることにしました。
私がクリニックに通うくらいになってしまった時点で、そして仕事を休むようになったり、精神薬である「セルトラリン」を服用するようになった時点で私はもう理学療法士としての精神力は残っていないと感じました。
不満だったことは基本的にはないです。
辞職のきっかけは全く自分自身が原因です。結構、クランケの最後は見てきたつもりです。
それでも「孤独死」なんて都市的な死に方を見たのが初めてで、その際の私はどうしても精神的に耐えることができませんでした。
本当に言い訳ですがこれが辞職した理由です。
今までと違う職業だったらどんな仕事でもよかった
転職エージェントは利用しませんでした。
基本的に転職活動する気持ちにはなれなくて失業保険で少し暮らしながら新たな展望を考えていたことだけは覚えております。
精神クリニック以外ではジムで筋肉トレーニングをしたりして気持ちを落ち着かせたりしました。
他は引きこもり状態だったと思います。
それ以外は「引きこもり」の私を心配して、うちの会社ならば少しブラックかもしれないけど、営業で成績がよければ前職がどんな仕事でも可能だよって誘われて転職した感じです。
今までとは違う職業だったら、どんな仕事でもよかったです。
お金もそれなりに食べていけるだけのお金さえいただければ問題なくよかったです。
私はどうしても過去の自分が忘れたかったので、より厳しい職場だったらそれで良いと思ってました。
精神的なショックが転職後に影響しないか心配だった
悩んだこと、大変だったことは基本的に転職中では転職に関しては全くなかったかもしれません。
むしろ、辞職した理由と同じで、私の内部の問題。精神的なショックな問題がのしかかったので、それが転職後に影響しないか心配しました。
今までは肉体的なリハビリをクランケにしておりましたが、転職活動中は自分自身に精神科クリニックでリハビリを受けて「あなたは悪くない」「悩む必要なんてない」って慰められたりしました。
転職に一番大変だったのはこのリハビリだったと感じます。
通信業界のステークホルダー企業での内勤営業に
転職した企業は通信業界のステークホルダー企業です。
要は、具体的に言いますと「コミュファ光ビジネスタイプ」をSMB営業(中小企業にビジネスコミュファの良さを電話で営業)することです。
もちろん、営業後(訪問許可後)は訪問スケジュールを作り、営業部隊に情報を渡すことです。
私は精神疾患があるという理由で内勤営業をしてましたが、過去にも内勤営業は経験していたのでわかりました。
基本的に私は訪問アポをとって、その後スケジューリングして訪問営業部隊にタスクを投げることです。
また運営としても活躍しており、今後KPI(目標値設定)をして売り上げを伸ばすための計画も立てておりました。
若い同僚と体育会系の元気さのお陰で気持ちが変化
今までと違った職業、業界で営業が厳しくて、今までの自分を鼓舞したくて決めました。
また友人が私を本当に心配してくれたので、その紹介する会社だったらリハビリがわりになるし気持ちを切り替えることが可能かなって思ったことからです。
本当によかったことは非常に若い方が多くて、私の力がみなぎることです。
職場には若い男性女性が多くて腐っていた私に活力をくれます。これは本当に入社してよかったことです。
追記していうと、さらに営業っていう仕事の形態上「体育会系」になります。
その元気さが自分の中にあった「悩み」「苦しみ」「過去」を忘れさせて「負の力を陽の力に変化」させてくれました。
これに関しては想像以上に入社してよかったと自負しております。
あまり満足しなかった理由は内勤営業だからか、そこまで厳しいものでもなく、そこまで前の仕事よりも厳しくなかったっていうことです。
さすがに前職は「人間の命」を扱う仕事です。そこに対するストレスは潜在的に抱えていました。
ただし、今回の仕事は「ただの通信回線」です。換えのきく通信費にすぎません。
電話なんて毎日300本しても疲れません。
だから楽だったなって感じです。それでも毎日仕事は面白いです。
まずは挑戦してまた始めればいい!
正直、どんな理由で士業を辞職したとしても新しく仕事さえすれば不安は飛びます。
過去のことは忘れます。
戸籍を汚すよりも履歴書を汚す方がまだマシです。
もし転職してダメならばやめてしまえばいいことです。
そんなこと気にせずに、まずは挑戦して、また始めりゃあいいわけです。
その度胸、メンタルが自分の中に残っていれば問題ないと思います。