資格を捨てたおかげで良い仕事に就けた!|理学療法士を辞めたい人の転職体験談

理学療法士を辞めたかったたけるさん(35歳・男性・奈良県)が転職した体験談です。

仕事内容 総合病院勤務の理学療法士から石鹸製造工場の作業員に転職
年収 420万円から380万円にダウン

地域で有名な総合病院で入院患者にリハビリを

専門学校卒業後、様々な選択肢がありましたが、色々と勉強させて頂くため、地域で有名な総合病院で働かせてもらう事になりました。
仕事の内容は、入院患者に対してリハビリテーションを行うもので、脳や心臓疾患、骨折、難病など様々でした。

学校だけの知識では到底追いつかず、仕事をしながら勉強会に出席したり、本を購入して自宅で勉強するなど、時間外でやらなければならない事がとても多くありました。
また職場では定期的にどれくらいの力量があるのか、技師長からテストされる事があり、不合格になるとレポートの作成を課される事もありました。

経験年数は5年でしたが、昇格される事なく、自分よりも年下の療法士にどんどんと追い抜かれていました。

仕事ではミスばかり、後輩にどんどん抜かされて…

最初はとにかく勉強だと意気込んでいたのですが、もともと頭がそんなに良い方ではなく、仕事ではミスばかりしていました。
リハビリの方法も他の先生から見れば「こんな方法で何の意味があるの?こんなんじゃ患者さん、ますます悪くなるよ。」と言われる事があり、ひどい時には担当を外され、他の療法士に回される事もありました。

それでもこの仕事で一生食べて行くんだと決めていたので必死に努力しましたが、生まれつき天才級の先生方には足元にも及ばず、次第に「自分はこの仕事に向いていないんじゃないか。」と考えるようになりました。
年月を重ねてもレベルアップせず、後から入ってくる後輩にどんどん抜かされて行くようになり、5年目で見切りをつけて退職しました。

アルバイトで自分に合う仕事を再確認するところから

まずはアルバイトをして、自分にはどんな仕事があっているのかを再確認するところから始めました。
さまざまな短期アルバイトを経て、ハローワークで職探しをしました。

直接話を聞くのは苦手だったので、パソコンの検索システムを使い、自分の希望に合ってそうな仕事があれば詳細を聞きに行くようにしていました。
転職サイトやエージェントなどの存在も知っていましたが、やはり公的な所が信頼できると考えており、利用には至りませんでした。

土日祝休みでボーナスあり。以前は仕事もプライベートもごちゃごちゃになっていたので、その辺りはきっちりと分けられているような仕事が良いなと思っていました。
また転勤が嫌だったので、他に拠点がない会社も条件として持っていました。

理学療法士を諦めて良いのか悩んだ…

まず一番悩んだのは理学療法士としての仕事を諦めて本当に良いのかというところでした。
専門学校に行くのにかなり投資をし、勤務した期間から考えると大幅な損失になっていました。

他の勤務地での働こうかとも思いましたが、理学療法士でありながらリハビリアレルギーのような状態になっており、やはりこのまま生涯続けるのは無理だなと感じ断念しました。
このように吹っ切れるまでに相当の時間を使い、数ヶ月間はスッキリしない転職活動になっていました。

石鹸工場での仕事、勤務を重ねるにつれ面白くなった!

町の石鹸工場で勤務する事になりました。
仕事内容はベルトコンベアーに石鹸を乗せるだけであったり、ひたすら石鹸を磨き上げる仕事、印字、箱の組み立てなど、はっきり言って誰でも出来るような仕事でした。

担当は毎週ローテーションするような形で、1週間ずっと同じ仕事をこなすような形でした。
仕事が簡単過ぎる為、労働者の年齢層や国籍もバラバラで最初こそ抵抗がありましたが、勤務を重ねるにつれ「まるで異世界みたいでメッチャメチャ面白いな。」と感じるようになりました。

働いてから気が付いたのですが、そこの会社は滅多に正社員を取らない所だったそうで、一度正社員になれば小規模なだけに昇進が早い事を知り、いい所で働く事が出来たと思っています。

仕事と遊びの切り替えができる!頭を使わない仕事は楽でいい

仕事とプライベートが完全に分かれていら所が第1でした。
次に休みがしっかりしており、特にお盆と正月休みがしっかりと取れていた部分も決め手でした。

とにかく頭を使わず楽に仕事したいという一心だったことを覚えています。

最初の内は「こんな誰でも出来る仕事を選んで果たして良かったのか。」と考える事もありました。
しかし、仕事に慣れてくるに連れて、頭を使わない仕事は楽でいいと感じるようになりました。

仕事は仕事、遊びは遊びで切り替える事が出来、職場仲間と仕事終わりに遊びに行くなど、自分が子供の頃に想像してい た仕事像がそこにあったような気がしました。
職場仲間は日本人以外に、中国やベトナムなど多国籍で、そこも楽しい部分でした。

様々な文化に触れる事が新鮮で、仕事自体は単純なのですが、人間関係についてはいい意味で複雑でした。
今までは人の顔ばかり気にしていたような生活を送っていましたが、休憩時間は毎日馬鹿馬鹿しい話で盛り上り、家にいるような安心感のある会社だなと感じています。

理学療法士の資格は無駄にしましたが、おかげでいい所で働く事が出来ているんだと今は感謝しています。

合っていないなら、思い切って資格を捨てることも選択肢!

資格を捨てるのははっきり言って勇気のいる事です。
しかし、自分に合っていない、もしくはこの仕事を一生続ける自信がないと考えている方は、思い切って資格を捨ててしまう事も選択肢だと思って欲しいです。

一度きりの人生ですので、資格に振り回されず、自分に合っていそうな仕事があれば思い切ってそこに飛び込んでみてはいかがでしょうか?

理学療法士から別の仕事への転職する方法の解説記事はこちら!

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