地元に戻り公務員試験を受け合格!|作業療法士を辞めたい人の転職体験談

作業療法士を辞めたかった地元に帰るさん(27歳・男性・佐賀県)が転職した体験談です。

仕事内容 総合病院の作業療法士から公務員の行政職に転職
年収 450万円から450万円で変化なし

先輩も就職した総合病院に21歳で就職!

高校卒業後、専門学校へ通い、作業療法士の資格を取得しました。
先輩も就職した総合病院からの募集を受け、21歳で就職しました。

総合病院の急性期患者へのリハビリをする仕事です。
当初は患者さんの身体状況が改善していくのを感じるのがとてもうれしく、有意義に感じていました。

また、医師や看護師、他専門職が参加するカンファレンスで発言することで、患者さんのためになり、また他スタッフから認められることも嬉しかったです。
様々な医療知識も得ることができ、教科書との違いなどにも気付くことができたことは大変勉強になりました。

何年かすると医師が記載する診断書のための身体測定なども任せてもらうようになり、新しいことを吸収する喜びを知りました。

新しい管理者になり、それまでと方針が違って…

就職して7年ほど経ったころ、リハビリ科の管理者が定年退職し、別病院から新しい方がいらっしゃいました。
事あるごとにそれまでと方針が違い、何より大きかったのはスタッフを大事にしてくれなかったことです。

リハビリには仕事をすることで病院に報酬が加算されることがあるのですが、新しい管理者はその加算のことしか考えていないように思われ、尊敬することができませんでした。
年が近いスタッフが一人、また一人と退職していき、しばらくは我慢していたのですが私も転職を考えるようになりました。

同じタイミングで患者さんとの意志の相違があり、強くクレームを言われる出来事があり、それまで順調に仕事をしてきた作業療法士という職種にも疑問を感じ始めました。

地元に戻り公務員試験を受けて合格!

転職するに際し、地元に戻ることにしました。
ちょうど公務員試験の応募できる時期だったため、試験を受けることにしました。

勉強は学校には通わず、本屋さんで参考書を買い、過去問を中心に準備をしました。
父親の知り合いの公務員に話を聞いたりもしましたが、合格した後の仕事の心構えなどが中心で試験の参考にはなりませんでした。

病院で患者さんを相手に仕事をしていたせいか、面接はうまくいったように感じました。
合格することができ、4月から公務員として仕事を始めました。

病院勤務時からすると給料が下がることは想定していました。
しかし実家に戻るため、負担しなければならない生活費が少なくなるので大丈夫かと思いました。

公務員は異動があるため、管理者と考えが合わなくても数年の我慢でいいと思いました。

自宅で一人で公務員試験の勉強、大変だし不安だった

学生時代から長期間が経過していたため、公務員試験のための勉強は大変でした。
学校に通わず自宅で一人で勉強していたため、今の勉強方法であっているのか、また合格基準に達しているのかなど、ずっと不安でした。

公務員試験のサイトなどをのぞいていましたが、私よりも若い人が多く、また情報もたくさんもっているようで余計に不安になったため、途中からは見ないようにしました。
以前の職場の同僚と連絡をすることがあり、その時は落ち着きました。

前職とは全く違う仕事、覚えなければならないことばかり

病院での仕事内容とは全く違う公務員の事務職ですので、覚えなければならないことばかりです。
仕事をするためには、まず根拠法令を理解しておく必要があります。

なぜ、今、これをしているのか、なぜこのような書類が必要なのかという根拠は法令の中にあります。
はじめは先輩・上司から言われたことをするのですが、仕事内容が深まるにつれ、法令を理解することなしに仕事をすることはできません。

また、議会の内容をおさえておくと、先回りして準備をすることができることに気付きました。
大きな方針は国会にも通じていると思いますので、国会中継を見るようになりました。

病院ではずっと体を動かしていたのですが、事務職では座ってばっかりなので一気に体重が増えました。

地方では公務員の給与は相対的に高く、安定している!

地元にも比較的大きな病院はあったのですが、作業療法士の資格が消える訳ではないので、他業種を検討しました。
地方では公務員の給与は相対的に高いことと、安定していること、また定期的に異動があることが公務員に決めた理由です。

やはり周囲には常識的な方が多いです。
病院では考えが偏っているスタッフや、偏見に満ちたクレームを言う患者さんが少なからずいます。

いい意味で忖度しあえることは、公務員に転職して良かったと感じる点です。

残業が結構多いのは意外で、あまり満足はしていません。
配属された部署にもよるようなのですが、時間外に勤務しなくてはいけないことが多いです。
きちんとした理由があればもちろん残業代は請求できるのですが、先輩の中にはなぜか請求しない人も結構います。

公務員は真面目な人ばかりと想像していたのですが、サークル活動や飲み会で出会う人はおもしろい人が多いです。
スポーツサークルに2つ入っていますが、素性を知らずに付き合っていれば、絶対に公務員だとは思えません。
飲み会が多く、仲間内や公式の飲み会があり、金曜日はほとんど家にいることはありません。

資格は消失しない!別の業種で経験を積むのも悪くない

専門的資格がある場合、転職しても同じ職種を選ぶことが多いと思います。
職種自体が好きなものであれば、それが一番自分の力を発揮できる選択だと思います。

しかし幸いなことに途中で休んでも資格は消失することはありません。
それまでに経験したことが全く無意味になる訳ではありませんので、全く別の業種で経験を積むことを考えてみるのも悪くはないと思います。

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