医療事務を辞めたかったフカさんさん(33歳・男性・福島県)が転職した体験談です。
仕事内容 | 内科、小児科クリニックの診療報酬請求事務及び経理及び送迎から建設資材卸売業の営業に転職 |
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年収 | 240万円から300万円にアップ |
得意先だったクリニックで働くことに…
元々は金融機関に勤務しており、資格として医療事務の資格は取得しておりました。
得意先係(営業)の顧客として関わっていたクリニックで、経営についてのアドバイスや資金繰りの支援等を行っていた先でした。
経営者の資産運用のアドバイザーも努めており、良好な関係を構築していました。
ある日、経営、経理責任者から呼び出しを受け、クリニックの経営を中から支えてほしい旨の話を受けたことがきっかけで就職することになりました。
就職当初は診療報酬の請求事務を中心に行っておりましたが、従業員(看護師や検査技師以外)の出入りが激しい職場であったことから、送迎を行うようになりました。
診療報酬請求を行う事務方の出入りも激しかったことから残業残業の日々でした(残業代はでませんでした)。
併せて経理責任者の体調不良により経理も中心で行うようになりました。
退職するまで以上の業務を行っていました。期間にして一年半程度でした。
自ら飛び込んでいく営業の世界に戻りたい!
辞めようと思った理由としては、単純に業務が多過ぎて自分の体が持たないなと感じたことによります。
院長に相談しても、時間がかかるのはお前の能力が低いからだ等の言葉を浴びせられ、心身ともに疲れ切っていたのかもしれません。
職場は院長の独裁(院長しかいないので当然ですが)状態で、誰も逆らうことができず、意見を言える状況ですらありませんでした。
看護師の方たちは、医療の現場を支える立場として、大切にされており、事務方との扱いの差に不満を抱いている従業員が多かったと思います。
転職するにあたり、業種は金融機関時代同様で営業職を希望しました。
その理由としては、やはり顧客と直に接することが好きであること、医療機関は来るものを受ける形ですが、自ら飛び込んでいく営業の世界に戻りたいと感じました。
第一条件は長く安定して勤められる会社
転職先の選定にあたり、もちろん転職サイトのリクナビ等に登録はしていましたが、福島県という土地柄あまり希望条件に合致するものはありませんでした。
幸い、金融機関時代に関わったことがある企業の方から再三連絡を頂いていて、現在の就職先に巡り合うのには時間はあまりかかりませんでした。
活動らしい活動はしていないのですが、様々なかつての顧客企業を訪問し、代表者の方の話を聞かせてもらいながら景気動向、企業情報の収集を行いました。
年収についてはあまり考えておらず(今となっては少し粘っても良かったかもしれませんが)、やりがいや企業が迎える不景気の先の将来像が描けるかを中心に考えていました。
企業財務が優良な先を選んでしまってはいましたが、やはり長く安定して勤められる企業であることが第一条件だと考えました。
平日休みだったからこそ勤めながら活動できた!
クリニックに勤めながらの活動でしたので、休日に活動せざるを得ないのが家族にも申し訳なかったなと思いました。
勤めていたクリニックは、火曜日しか休日がありませんでしたので、その日に活動するしかありませんでした。
今となっては平日休みだからこそ現在の企業に巡り合うことができたと感じています。
活動している間は、やる気が落ちていたのか、院長からもしかして辞めるつもりじゃないだろうな等と半分脅しのような言葉が数回あり、ヒヤヒヤしたことを覚えています。
6カ月の研修の後、営業職に!
現在は、建設資材卸売業の営業という漠然とした表現になりますが、総合商社的なポジショニングの企業です。
事業部が多岐にわたっておりますが、私が所属しているのが管材(設備屋さん系の商材)を取り扱う事業部にいて、ルート営業及び新規開拓を行っています。
研修期間が6カ月と少々長めでしたが、倉庫にこもり、在庫を片っ端から覚える期間を経て現在の営業職に至りました。
現在は公共事業(学校の空調や道路の水道管工事等)の見積もり作成や新しい商材の提案、新規地区の開拓を行っています。
プロジェクト案件として国や県、大手ゼネコンの仕事等も行っている企業なので、今後そのような仕事に参画できるように現在は経験を積んでいる状況にあります。
長く勤めて、より良い環境を自分で作っていきたいと考えています。
財務状況が素晴らしく、従業員の笑顔が印象的だった!
ここに決めた理由は、金融機関の営業時代に融資の取扱等も行っていて、現在の企業の企業財務についても記憶があったことが一番だと思います。(地域でも相当力を持った企業であり、財務状況も素晴らしいスコアでした。)
また、企業訪問をした際に従業員が笑顔で仕事をしていたことも印象的で魅力的でした。
研修期間が長く、即戦力として営業として働かせると言っていた就職前とは異なり、挫けそうになったこともありました。
しかし、今の営業職となってからはその研修期間の倉庫内の在庫調査があったことにより、すべての事業部のある程度の商材のイメージが湧くようになっているので挫けずにやって良かったなと今では思っています。
私の事業部で相手としている顧客は設備屋さんが多く、設備屋さんは今や建設業のなんでも屋さんと化しているので様々な部門の商材を知っているというだけで武器になることを知り、さらに知識を深めなければならないと考えています。
不満な点としては歴史がある企業であるが故の就業規則、企業文化が古いという点です。
女性が大切にされていない企業である面も多く、今後改革していけるように上司を巻き込んで行きたいと考えています。
給料だけが幸せじゃない!
転職するにあたり、まず自分が本当に何をやりたいのか、何をやっている自分が好きかをよく考えてから活動なさるのが良いと思います。
現在お勤めの企業で自分の未来が見えない場合は自分の理想像を思い描いてみるといいと思います。
きっと自分の中に今とは違う自分の能力ややる気のスイッチが見つかると思います。
転職は自分だけではできないので、協力してくださる人がいる時には甘えるのも一つだと思います。
給料だけが幸せではないので、自分の信念にあった企業と出会えるように活動することをおすすめします。