地方公務員(市役所・町役場等)を辞めたかったaikoさん(26歳・女性・大阪府)が転職した体験談です。
仕事内容 | 市役所勤務の地方公務員から税理士事務所の事務職に転職 |
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年収 | 330万円から300万円にダウン |
安定したくて地元の市役所に就職!
大学を出て安定したいと思い地元の市役所に就職しました。
配属は初めの2年間は市民課、もう2年間は会計課で計4年間在籍していました。
市民課は窓口対応が基本で、戸籍の担当をしていました。
内容はアルバイトの方がやるような内容なので3ヶ月たてば一人である程度はこなせるようになります。
しかし、市役所の窓口対応はクレームがかなり多く、1日の半分はクレーム対応という感じでした。
隣の税務課も相談という名のクレームの電話が多く、ヘルプで電話に出ていたこともあります。
その後は、会計課へ異動になりました。
基本的には間違えないように大量の数字を処理していくといった感じです。
各課からの決裁書を順番に赤ペンでチェックしていき、間違いがあれば担当者に連絡します。
市役所は未だに紙決裁だったので、単純な計算間違いもよくありました。
また、その度に担当者が決裁書を取りに来るので非常に非効率だと思いました。
あまりにも非効率でスキルやキャリアが上がらない
あまりにも非効率だからです。
安定しているとは思いますが、このままだと私自身のスキルやキャリアはないと感じました。
安定したいと思って入ったのですが、仕事をし始めると、民間経験者の方と新卒から公務員の方の力の差を感じ、このままずっと市役所しか知らないということが嫌でした。
けれど、辞める前までは少し悩んでいました。
3年間はとりあえず働こうと決めていたので、そして4年目に転職活動を始めました。
きっかけは結婚もあったと思います。
通えなくはないのですが、彼の職場と遠いため、彼が1時間、私が1時間半近く通勤することになるので、良い転職先が見つかれば辞めようと思いました。
そして、職種というよりは実力主義の世界に飛び込みたいというのが、転職の一番の理由だと思います。
年収は落ちても夢があるのでいいかな?と思います。
周りの反対はありましたが、安定は別の市役所で働く彼に任せることにしました。
会計事務所に転職し将来的に税理士を目指すことに
マイナビ転職とリクナビ転職です。
登録は両方していましたが、リクナビの方が主に利用していました。
面談を通して、とても信頼できるリクナビの営業の方に出会えたので、その方に任せようと思いました。
面接は10社程度受けて、途中で辞退したりもありましたが、4社から内定いただけました。
会計法人が1社とあとは個人の会計事務所が3社です。
最中に5回ほど面談はしました。
やはり、他の方も面接は受けたりするので色々と営業の方を通して情報が入るのが良かったです。
転職する際の条件は、年収300万以上、大阪市内、外回りなし、将来的に税理士を目指すために定時で帰ることの4点です。
簿記の2級を学生時代に取得していたため、それを活かそうと考えた結果がこうなった感じです。
また、数学科出身で数字に強いこと以外に強みがなかったのも理由です。
周りに反対されて説得が大変だった
特に転職活動自体に悩みはありませんでしたが、両親と義両親の説得が大変でした。
夫婦ともに公務員の方が安定しているし、これから出産となると産休や育休もとりやすいなど、友人からも同僚からも皆に反対されていました。
唯一の救いは彼が理解してくれていたことくらいです。
今も安定を捨てた不安はありますが、その不安に負けないためにもこれから努力するだけだと思っています。
親不孝かもしれませんが、最終的に努力して結果を残せば、周りの反応も変わると思います。
2年間で税理士取得するために事務職で勤務
今は2年間で税理士取得するために事務職で雇われています。
経理というよりは顧問先の外回り以外は基本的に税理士見習いの仕事です。
初めは簡単な記帳代行から始めて、年末調整や確定申告など個人から少しずつ顧問先の規模を大きくしている感じです。
月次決算までは1年かけて一人でこなせるようになったので、2年目の今はサポートしてもらいながら、決算報告を覚えています。
私の担当は個人が3社で、あとは先輩のヘルプをしているといった感じです。
一番後輩なので、事務所の雑用もパートの方がいない時間は私がしています。
定時退社のおかげで税理士の資格も簿記、財務諸表、消費税法、相続税法は合格できたので、残りを今頑張っているところです。
同僚のモチベーションも高く働きやすい
所長が税務署出身の税理士であることです。
市役所出身の私の気持ちを理解してくれ、将来的は独立することも手伝ってくれるというような優しい方なので良かったです。
また、とても頭の回転が早く、その方から直接指導していただけるのは個人事務所の良いところだと思います。
よかったことは予想通り楽しいです。
充実しているということです。
やはり、働いている同僚も税理士もしくは税理士を目指している方なのでモチベーションも高く、働きやすいです。
想像と違ったことといえば、税理士を目指す方は色々な方がいることです。
イメージでは大学の経済学部とか、商業高校出身者とか学生数時代から税理士を目指すのかと思っていたのですが、一緒に働いている方は音大を出てバンド活動をしていた方とか、飲食店を経営していたが失敗したので経営の勉強のために税理士を目指している方がいます。
たまたま所長の趣味かもしれませんが、畑違いの方でも門戸が広いということです。
しかし、予想以上に体力仕事だとは感じています。
まだ、私は外回りをしていないのでそんなにですが、独立となると営業力など社外に対する力が必要なので、時間も体力も必要です。
徹夜で仕事をしている所長の姿を見ると、体力作りが必要だと感じました。
視野が広がる!ぜひ脱公務員してみて
公務員からの転職はできないという噂がありますが、それは否定します。
もともと転職を希望する方が少ないので、そのようなイメージになっているかもしれませんが、転職のエージェントの方いわく公務員から大手企業に転職した方もいるそうです。
もちろんその間に未経験の所へいくのであれば、資格取得など意欲を見せる必要はあると思いますが、それは民間からでも同じだと思います。
ぜひ、脱サラじゃないですけど、脱公務員してみてください。
私は視野が広がり転職は成功だと思っています。