キャバ嬢を辞めたかったあやぱんさん(23歳・女性・千葉県)が転職した体験談です。
仕事内容 | キャバ嬢からテレビ番組制作会社に転職 |
年収 | 700万円前後から250万円にダウン |
大学時、スカウトがきっかけでキャバクラに
大学入学後、歌舞伎町のキャバクラで約4年間働いていました。
前からキャバクラという仕事に興味はあったものの自分から踏み出す勇気はありませんでした。
大学入学後のゴールデンウイーク明けに新宿アルタ前をふらふらしていると、スカウトマンに声をかけられました。都内で始めてスカウトされた瞬間でした。
その時は、スカウトされた嬉しさと以前から興味のあったキャバクラで働けるかもというワクワク、ドキドキでいっぱいでした。
そのスカウトマンと後日待ち合わせをして、キャバクラへ面接に行き、そのまま体験入店しました。
仕事の内容は、ドレスを着て可愛くヘアメイクをして、お客様とお酒を飲みながらお話することです。
いかがわしいこともなく続けられると思ったのでそのまま入店しました。その後、お店を二店舗変えましたが、ずっと歌舞伎町でキャバ嬢として働きました。
大学卒業を機にテレビ業界への就職活動を決意
大学三年生になると、進路調査が始まりました。
私は元々、ずっとキャバクラを務めるつもりはなく、あくまで学生のアルバイトという感覚でした。
たしかに、もらえるお給料を考えると半分、ひどければそれ以下になるので、金銭感覚が付いていけるのかすごく不安でした。
しかし、それ以上に、私には小さい頃からの夢がありました。
その夢が、テレビ局で働くということです。
このままダラダラと続けても夢は叶わないどころか遠のくと思いました。
幸いキャバクラ時代に貯めたお金もありましたし、残りの大学生活の間はキャバクラで働けば貯金も増やせるという結論に至りました。
就職活動は早めに行動した方が断然有利なので、キャバクラでのアルバイトをしながらOB訪問を繰り返し、自分が具体的にどんな仕事をしたいのかを常に考えて頑張りました。
全国各地の入社試験を受験
企業のホームページから応募しました。その後、簡単なプロフィールややりたいこと等をウェブサイト上で送りました。
同時に、エントリーシートも記載して企業へ提出しました。その後は、面接や筆記試験を繰り返しました。
なかなか受からず、何十社も受けました。夜行バスに乗って、仙台まで行ったり、名古屋へ行ったり、大阪へも行きました。
面接では、具合的にどんな仕事をやりたいのか、自分のこういう性格がこの仕事に向いてると思うなどと熱弁しました。時事問題対策で、ニュースは常に見るようにもしていました。
私はやりたいことが、テレビ局で働くことでした。それは、小学校から変わらずの夢です。
なので、テレビ局で働くということ以外脇目も振らずに活動しました。
東京だけではなく、北海道から沖縄まで、全国のテレビ局の試験を受けました。初任給は気にしなかったです。
キャバクラの仕事は面接で言えなかった
私はキャバクラへの出勤を週5日以上していました。
その代わり、サークル活動はしていませんでした。
学生時代に頑張ったこととして、大体の人がサークル活動をアピールしていましたが、私はそれができなかったので、苦しかったです。
アルバイトも水商売ということもあり堂々と言えませんでした。
結果、高校生時代にしていたパン屋さんでのアルバイト経験を話したり、ダンス部だった経験を話したりしました。
昔の話をいかにも最近までやっていたかのように話していたと思います。
充実した番組制作の仕事
今は番組制作会社に就職して、情報番組の制作をしています。
自分で企画を提出し、取材交渉、取材、台本作成後、編集してテロップ入れまでしています。
ゼロのものから放送できる状態にまでするのが私の仕事です。それが毎週続きます。
放送担当は、ひとつの曜日です。
担当する放送日の前日は、一睡も出来ず、泊まり勤務になります。
仕事のペースに慣れるのはすごく大変でしたが、それ以上にやりがいがあります。
自分の企画したものが全国の何万人もの人が見てくれているという嬉しさ、達成感はほかのどんな仕事でも味わえない素晴らしい仕事だと思っています。
誇りしかありません。
企画によっては、殺人事件のように、残虐なものを扱うこともあり心を痛めることも多々あります。
しかし、私の放送で、二度と同じことが起きないようになればという思いで頑張っています。
最終的に今の会社に決めたのは、何十社も試験を受け、この会社しか合格しなかったからというのが正直なところです。
今の会社は第一希望では、ありません。しかし、やりたい仕事はできているので、今は後悔はありません。
テレビ局で働く夢が叶った
ずっと夢だったテレビ局で働くということが叶ったことは、すごくよかったことです。
また、私は情報番組を希望していたので、番組の希望も運良く叶いました。
あまり満足できていないことは、ひとつあります。自分の企画が通った場合、1人で構成を考え、ロケに行けるものだと思っていました。
しかし、情報番組のように時間に追われている番組の場合、ロケの分担をします。
そのため、私が行きたくても行けないロケ場所も出てきます。
構成についても同じです。1人でやっていては追いつかないため、分業になります。
そのため、みんなでやっていくという達成感はありますが、自分の作品という思いは薄れてしまっているような気がします。
本当は、ロケから構成まで1人で自信を持って、時間をかけてやりたいとも思います。
そういう意味では、この不満が、想像していたことと違うことでもあります。
水商売はずっとできないから
水商売は、たしかに稼げますし、楽しいです。しかし、ずっとできるお仕事ではありません。
ダラダラ続けても良いことはひとつもないと思います。
その道で生きていくと決めているのならいいですが、いつかは昼職に就きたいと思っているのなら、22歳から25歳くらいで転職した方がいいと思います。
あまり年をとってしまうと、なかなか受け入れてくれる業種も会社も減ります。