キャバ嬢を辞めたかったぺんぺんまるさん(27歳・女性・東京都)が転職した体験談です。
仕事内容 | 新橋のキャバクラからアパレル会社の生産管理に転職 |
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年収 | 600万円から450万円にダウン |
短期でサクッとお金を稼ぐためにキャバクラ嬢に
元々は美容師として上京し、実際三年くらい勤務していました。ですが薄給、休みなし、職場の人間関係に疲れ、だったら短期でサクッとお金を稼いでみようと思いキャバクラ嬢に転職しました。
未経験だったのですがお店の人も見かけに反していい人で、サインやお酒の作り方、細かいやりとりなど詳しく教えてくれました。
未経験だったのでもちろん指名などいませんのでまずはヘルプと団体客メインでお客さんに付き、元々接客業をしていた為かお喋りやカラオケ自体は楽しく、気付いたら数人の指名客ができました。
お酒も大好きでしたのでタダで飲めて最高!なんて思い、結構ねだって入れてもらったりもしました。たまに気難しいお客様もいましたが、お店柄なのか基本的には楽しく働くことができました。
すぐに辞めるつもりでしたが、女の子たちとも仲良くなり、気づいたら三年も勤めていました。
一生できる仕事ではないと悟り転職を決意
年齢的に新人の若い子が増えてきて焦りが出てきました。たまにお客さんの方が若かったりして気まずかったというか。
また常連で指名を入れて下さっていたお客様がだんだんと本気モードになってしまい、私は店員と客の関係だと思っていても向こうは彼女だと勘違いし始め、プライベートを執拗に束縛してくるのが嫌になりました。
また年齢が上がると他店に移動しても時給が低くなったり、熟女キャバクラも考えないといけなくなり、この仕事は一生は出来ないのだなと悟りました。
優しいお客様もいましたが、ちらっと覗く恋愛観や駆け引きをしてくる態度が徐々に気持ち悪くなり、完全に自分を知らない人たちの中で新しくやり直したくなりました。
お店に不満はあまりなかったですが、お酒を飲みすぎて、少々体も疲れていたと思います。
転職すると決めてからは、美容師時代に知り合った社長さんに求人を訪ね、また誰か知っている人がいたら紹介してもらえるように頼み込みました。
あとは@タイプやとらばーゆなどの求人サイトも毎日チェックし、自分の職歴でも狙えそうな求人には片っ端からエントリーしていました。
私はアパレル界に憧れていたので、好きなブランドの本社の求人もよくチェックしていました。
とにかく情報が大事だと思いましたので知人にも極力会いに出かけ、私が転職先を探していることアピールして歩いてもいました。
長く勤められる職種を希望
元々の職歴が散々ですので、特に無理な希望はありませんでした。
ただ未経験でも始められることと、福利厚生がしっかりしているところがいいなとは思っていました。
また出来ればこの先長く勤められる職種がいいなと思っていました。
転職に生じる苦労の数々
やはりなんと言っても職歴です。
美容師に水商売なんて、はっきり言って普通の会社で何をするんだ?という感じでした。
面接までこぎつけても有力な資格もなければ、アピールできる経験もそんなになく、本当に落ち込みました。
楽しく夜の世界で働いていた時間に、同年代の普通の人たちは努力して資格を取ったり、昇給したりしてたんだなと、自分の過去を後悔しました。
また昼夜逆転の生活でしたのでどうしても昼に起きる癖がついており、生活時間を正常に戻すことも苦労しました。
転職後、デスクワーク&ノルマがないのが嬉しい
毎コレクションごとにサンプルを作成し、展示会でオーダーを募り量産します。
その過程のなかで私は縫製工場さんと掛け合ったり、デザイナーさんの意向を汲み取ったり、品質、納期をコントロールする、所謂橋渡し的な仕事をしています。業務的にはデスクワークが主で、たまに出張や外出もあります。
生地の選定には生地屋さん、付属なら付属やさんと、末端まで細かく専門業者さんがいますので、製品に繋がる全てのセクションで担当者とお会いし、制作にあたり共同で仕事をします。
あとは少し営業的なこともしますので、新規の勢いのあるブランドがあればお仕事の依頼が頂けるように売り込みに出たりもします。ですがノルマなどないですし、基本的には年間を通してほぼデスクワークです。
元水商売で未経験の私を受け入れてくれた
今の会社に決めた理由は、社長が私の人生に共感してくれたからです。
過去の経験も咎めたりせず未経験でもいいとそのまま受け入れて下さったことで決めました。
また今の会社が憧れのブランドと直接お取引があったり、職場のみなさまもいい意味でさっぱりと大人で、すぐに馴染めそうと感じたからです。
キャバクラを辞めて、やはり大好きなブランドの展示会に行けることは嬉しいです。
毎日好きなお洋服を着ておしゃれな方々に囲まれていると自分でもテンションが上がります。
仕事内容も最初はちんぷんかんぷんでしたが、今では非常にやりがいがあります。
モノ作りの現場では職人さんから学生のインターンまで幅広く大勢の人がいて、勉強になることもたくさんあります。怒られたり失敗することも少しりますが、今まで知らなかったことや経験しなかったことにチャレンジする緊張と喜びを感じます。
一般の会社に入社したことで水商売にある普通の社会への劣等感も今ではなくなりました。
お給料こそ低くなったものの、大量のメール返信に病んだりしなくていいですし、ノルマに焦らなくてもいいですし、疑似恋愛で疲れ切っていた頭と体がスッキリ健康的になったことが一番嬉しいです。
自分を信じ続ければ転職はできる
経験がや資格がなくても諦めないでコツコツ求人に挑戦していけばいつかは絶対に自分新しい環境がみつかると思います。
最初から諦めたりハードルを下げていると、結局何も変わらないですし、気持ちは下がるばかりです。
やったことなくてもやってみる、知らないなら聞いて調べて勉強する、その繰り返しが全て自分の力と自身になりますよ!なりたい自分を諦めずに信じ続けて、是非頑張って下さい。