塾講師を辞めたかったプレ花なつさん(28歳・女性・東京都)が転職した体験談です。
仕事内容 | 個別指導塾の塾講師から派遣社員として、外資系コンサルティング会社の事務に転職 |
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年収 | 350万円から520万円にアップ |
アメリカ留学をして英語が得意に!
個別指導塾の講師として3年勤めました。
大学生のアルバイト時代から考えると、8年近くになります。
アメリカに留学をして、英語が得意になったことや、そこでの勉強法を日本で英語に苦労している子供たちに伝えられたらと思い、英語を中心に授業を担当していました。
しかし、年数がたつにつれて、数学検定を取得し、数学の授業を担当したり、国語で小論文対策や作文対策を行うようにもなりました。
教室長が体調不良を理由に欠勤することが増え、教室長代理を任されるようになり、新規生徒の面談や保護者対応なども行いました。
生徒だけではなく、保護者との関係も築けたことは非常に楽しく、かつ自分の成長にもつながる良い経験をさせてもらいました。
会社の経営に不安…自分で塾を立ち上げたくなり転職を決意
自分のいる校舎に関しては文句や不満などありませんでした。
他の講師さんたちとも仲良く、また皆さんが協力的でいい教室運営ができていたと自負しています。
しかし、会社としての不安感が大きかったです。
例えば、研修の際の交通費や、会社会議、イベントの際の交通費や経費は立て替えを要求され、さらには精算が遅れることが多々ありました。
また、黒字の校舎と赤字の校舎の割合が3対7程度だったでしょうか。
今現状の自分の校舎の運営状況はよくても、他の校舎で赤字になっている校舎が多いため、今後会社自体が存続していけるのか、倒産してしまう可能性が頭をよぎり、先々のどうなっていくかわからない不安が常にありました。
先々への不安に加えて、自分で校舎を運営する楽しさから、自分個人の塾を立ち上げたいという気持ちが強くなり、転職を決意しました。
9時10時から始業することを条件に探した!
転職サイトへの登録から始めました。
サイトごとの強みにしている求人なども異なっていると感じたので、3つのサイトに登録しました。
マイナビ転職、リクナビ、en Japanです。
上記に登録したあと、自分を客観的に見てもらいたいと思ったため、サイトからのスカウトで転職エージェントとも面談をしました。
ですが、思うような転職活動がすすまずにいたときに、友人から派遣を紹介され、その友人の紹介元にあたるサイトへ登録し、現在の職にたどり着きました。
塾講師の時が夜型の仕事で、常に終電での帰宅でした。
就寝は2時3時ということがほとんどだったため、まずは9時10時という時間から始業することを条件にしました。
また、今まで得意としていた英語を使う仕事であること、その上で、これまでの年収を超えることが条件でした。
親身に相談に乗ってくれる転職エージェントが少なかった
正社員としての転職では、なかなか条件に合うものが見つかりませんでした。
みなし残業代が含まれた給与額で、実質の残業代が払われないのではないかという不安もありました。
また、派遣としての転職を決意する前は、派遣社員という働き方に良いイメージがなく、また周囲にも派遣社員として働いている人が少なかったため、実例や実際の様子を聞く場がなく、情報収集に困りました。
しかし何よりも一番大変だったのは、転職エージェントがどの会社でも、表層的なアドバイスだけで、親身に相談に乗ってくれる人が少なかったことです。
ノルマや報奨金などの制度が裏ではあるのでしょうか、まったく趣向に合わない求人を勧められることも多々あり、不信感が募りました。
常に日本語と英語の言語変換が必要な仕事!
コンサルティング会社の事務として働いています。
取引先への請求や支払い、また請求した後の着金確認などのお金にかかわる仕事から、契約書の作成、契約相手先への資料作成なども行います。
また、プロジェクトに参画される人が社内、社外とわず定期的にやってくるので、その人たちのアサイメント手続きや、使用備品の手配、時には海外からもメンバーがやってくるため、住宅や飛行機の手配なども行います。
その他には、プロジェクトで作成した資料や成果物が外部へ漏洩しないように、セキュリティー管理も行っています。
そのすべてが日本語というわけではなく、メールのやり取りも、資料に関しても半数が英語でおこなわれるため、常に日本語と英語の言語変換をしながら働いています。
希望通り!始業9時、年収増、英語を使う環境の職場
始業時間が9時であること、年収が前職を超えること、英語を使う環境であること、この3点が主な理由です。
そこに加えて、会社が大きく、組織として成立していることも魅力でした。
前職では会社としての不安定さを感じていたので、大手で働くことで自分の見られなかった組織や企業の姿を見られると思いました。
転職の決め手となった、「会社が大きく、組織として成立している」ことに関しては、想像通りの部分と、思っている以上に大変さを感じる部分がありました。
会社としての不安定さや脆弱さを感じることは一切なく、組織としてルールが明確で、それを遂行しようとする部門がきちんと存在しています。
一方で、部門がルールがしっかりとしているため、稟議や承認といった手続きにひと月以上かかることもめずらしくありません。
そのため、仕事のスピード感に欠けると感じるところがどうしても出てきてしまいます。
前職では、小さな会社でルールはあるものの、それを無視してでもスピードを重視するようなところもあり、それを不満に感じているときもあったのですが、あまりにも前に進むスピードが遅すぎるのも、困ってしまうものだと考えさせられましたし、想像とも違っている部分でした。
自分の希望が実現できる環境なら飛び込んでみて!
人から話を聞いて判断することも大事ですが、それができないことも多々あります。
そうでないときに、自分をどれだけ信じられるかということもあるのかなと思います。
もともとの仕事から異業種・異職種への転職で不安に思うことも多いと思うのですが、その他に自分の希望や優先度の高い項目が実現できる環境なのであれば、飛び込んでみることも重要だと思います。