塾講師を辞めたかったまさおかさん(23歳・男性・愛知県)が転職した体験談です。
仕事内容 | 大手個別指導塾の塾講師から市役所勤務の地方公務員に転職 |
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年収 | 250万円から300万円にアップ |
子供と接するのが好きで塾講師に
子供と接するのが好きだったため個別指導塾の講師になりました。
集団塾ではなく個別指導塾にした理由は、個別の方が子供と密に接することができると考えたからです。
仕事内容は数学と英語の勉強を指導することが中心でしたが、まれに世界史や地理や物理を教えることもありました。
指導するときは、基本は生徒二人か三人に対して講師が一人の指導形式だったので、片方の生徒を教えている間に他方の生徒に問題を解いてもらうスタイルで指導をしていました。
勉強を教える以外には、生徒を預けている保護者からのメールや面談に対応することもありました。
また、テスト期間が近付くと模擬テストを作成する必要があったため、連日徹夜で仕事をしていました。
経験年数は一年ほどになります。
生徒と密に関り手助けをしたい!塾長とは真っ向から対立
私が働いていた塾は立ち上げて間もなかったこともあり、生徒の集客に必死でした。
また、特に周囲には学習塾が多かったこともあり、生徒は取り合いの状態です。
そこで、私が働いていた塾は、どこの塾よりも成績を伸ばすことを売りにしていたので、私は塾長から連日生徒に厳しく接するように指摘されていました。
しかし、私は元々生徒と密に関わり、勉強ができない生徒の手助けをしたい一心で塾業界に入ったため、塾長とは指導方針で真っ向から対立しました。
塾長には私の意見を伝えたことはあったのですが、新米ということもありまったく聞き入れられなかったため、辞めることを決断しました。
もちろん、途中で辞めることに対して生徒には申し訳ない気持ちもありましたが、自分に嘘をついてまで生徒を接することはできないと考え、辞めるに至りました。
定年まで働きたいから自治体の公務員を希望
大学時代に併願していた公務員を中心に転職活動を行ったので、転職サイトや転職エージェントは利用しませんでした。
そのため、自分が興味のある自治体のHPをネットで調べて、説明会や応募をしていました。
ただし、地方公務員は試験の半年前にならないと募集人数が判明しないため、本命の自治体はありつつも、万が一のことを考えて様々な自治体に顔を出すように気を付けていました。
また、大学生時代の同期で大学を卒業して公務員になった友人がいたため、その友人から試験情報を聞くこともありました。
次に転職するときは定年まで働きたいと思っていたので、なるべく将来性のある自治体の公務員になることを希望していました。
転職先に条件は設けていませんでしたが、転勤することは望んでいなかったので、国家公務員ではなく転勤が少ない地方公務員を望んでいました。
決まって退職理由を聞かれる…人格を疑われているようで
前職の在籍期間が短かったこともあり、転職先の説明会や面接では、職員から決まってその理由を聞かれました。
個人的には、前職を辞めた理由を聞かれる分には構わなかったのですが、あまりに職員から聞かれたので、私自身の人格を疑われているような気がして非常に辛かったです。
また、まったく違う業種から転職することについても職員から度々質問されていたので、自分の答えが職員を納得させるに至っていないのではないかと悩む日々でした。
技術系の地方公務員に!公共施設の設計・整備を担当
技術系の地方公務員なので、学校やコミュニティセンターといった公共施設の設計や整備が主な仕事になります。
具体的には設計の見積もりをした後に、設計に協力してくれる設計会社に仕事を委託する仕事です。
もちろん、技術公務員自体も設計をすることはありますが、基本的には監督者の立場です。
なので、仕事を委託した設計会社の設計が計画通りに進んでいるか、設計会社の仕事に不備はないかをチェックすることが優先的な仕事になります。
また、公共施設の設計や整備には税金を使うため、住民に対して適切な説明をすることが求められることもあります。
そのため、各種イベント会場で壇上に立って住民に対して説明責任を果たすことも技術公務員の仕事の一つになります。
職員の雰囲気が良かったことが決め手!
説明会や面接を通じて関わった自治体の職員の雰囲気が良かったことが決め手になりました。
転職するうえで職場の方の人間性は重視していたので、自分がこの人と一緒に働けるかどうかを基準にその人の人柄を見させて頂いていました。
ワークライフバランスのとれた職場だったので、繁忙期に関わらず週休2日のペースで働くことができました。
残業規制も厳しいので、無茶な働き方を強制されることもなく、総じて働きやすい職場です。
また、住宅補助や寮などの体制も整っていたので、遠方から通う場合でも安心して働くことができます。
不満に感じた面はあまりありませんが、唯一挙げるとすれば仕事内容になります。
というのも、仕事内容はほとんどマニュアルがあるので、仕事に慣れてしまえば頭を働かす必要はなくなります。
楽な仕事といえばそれまでですが、仕事内容が決まり過ぎているのは個人的には楽しくなかったです。
それに職場自体も風通しが良いとはいえなかったので、一職員が仕事上で提案した内容が反映されることはほぼありませんでした。
ただし、公務員ということもあって安定感は抜群なので、ある程度仕事だと割り切ってしまえば定年まで働くことが保障されている仕事です。
転職すれば一から新鮮な気持ちで働くことができる!
まったく異なる業種から転職することに抵抗がある方もいるかもしれませんが、転職をすれば一から新鮮な気持ちで働くことができるのは間違いないです。
かくいう私も転職前は不安で一杯でしたが、幸いにも職場の方々の人間性に恵まれたので、充実した生活を送ることができています。
それに転職は実際に経験してみないとわからないことも多いです。
なので、もし転職しようか迷われている方は勇気を出して一歩を踏み出すのも手の一つですよ。