自由になった!人の役に立ちたくて介護職に|自衛隊を辞めたい人の転職体験談

自衛隊を辞めたかったPONさん(21歳・男性・福岡県)が転職した体験談です。

仕事内容 航空自衛隊 整備補給群から老人ホームの介護に転職
年収 250万円~300万円から200万円~250万円にダウン

父の知り合いの勧めで航空自衛隊に入隊

高校を卒業した特にやる事もなく、父親の知り合いの勧めで航空自衛隊に入隊する事にしました。
補給と言う業務が楽で女の子が多いからと言う理由で補給職になりました。

仕事の内容は、会社や大きな基地から送られてきたものを、保管又はほかの基地に届けるのが主な仕事です。
新人の頃はお茶入れ、掃除が仕事です。

たまに訓練の指令が来れば行かなくてはならないが、2~3時間程で終了します。
年に1回ほど、戦闘訓練みたいなのもやってました。

経験は3年でした。
航空自衛官は3年で満期が来るので、その時に更新するか、しないかで、しなければその時退職金が払われます。

任期は全部で4回で、それぞれ約100万程度なので、一般的にはありえない額だと思います。

とにかく体育系気質、3カ月で人数は半分に

とにかく体育系気質で、私も中学、高校と部活をしてましたが、全然話になりません。
まずは最初の3ヶ月、ここでは自衛隊の基本的なところを学びます。

毎日ラッパで起床して、上半身裸で建物の外に集合、ここで自衛隊体操なるものをします。
部屋に戻ると教官が部屋を荒らしてるので片付けや掃除をして朝食にいきます。

朝食は必ずお代わりしなければなりません。
そして課業という授業を受けるのですが、食事の時間から課業まで約30分しかなく、食後トイレに行けず・・・という人もいました。

その後昼ごはん後は訓練昼ごはんも当然お代わりです。
午後から訓練でみんな戻してしまうのですが、その際も走るのを辞めてはならず吐きながら走るのを強要されます。

たった3ヶ月ですが、人数は半分位までになります。
無事卒業すれば、いよいよ部隊に配属されます。

部隊は階級は勿論、中堅どころの力のある先輩が殴る蹴るは当たり前、書ききれない程あったため転職を行いました。

暴力のない職場で人の役に立ちたい!

次の仕事を探す際、同期がパソコンを持っていたので何となくネットで探していると、広告で介護を発見しました。
次の仕事をやるなら人の役に立ちたい、暴力とかないところで平穏無事にゆっくりしたいと思ったので、介護をしてみようと思いました。

昔からお年寄りの話を聞いたり、私自身曾祖父母を実家で預かり少なからず認知症というものを経験した事もありこの仕事をしてみようと思いました。
仕事を探す為に通った近くの職業安定所で条件に当てはまるところがあったので決めました。

決め手はやはり、給料とボーナスです。
当時まだ処遇改善などはなく、介護はまだまだ給料とかも全然安いところばかりだったので、職業安定所に通いまくりました。
また当時からブラック企業が多かったため、休みが多いところをという点も気にしながら探しました。

職業安定所に行って情報集め、こっそり施設見学も

当時車の運転が下手だったので職業安定所までに行くのが大変でした。
当時は携帯もみんなガラケーでスマホなども無かった為、情報集めには、職業安定所に行くのが1番早かったです。

今でこそスマホが当たり前で情報が溢れていますが、当時は職業安定所に行けないときはタウンワークなども貴重な情報源でした。
なので週に一回はコンビニにいってましたし、バイトしながら職業安定所に行っていました。

また、介護はブラックが当たり前でしたので、そうでないところを探すために「親が…」とか言いながらこっそり施設見学にもいってました。

入居者様の生活に寄り添いサポートするのが仕事

介護の仕事は、基本は勘違いされている方も多い思いますが、入居者様の言いなりになるのではなく、毎日の生活に寄り添いサポートする事がお仕事です
単純にオムツ交換と言ってもトイレに連れていくこともありますし。トイレに行ったとしても、パンツを下ろすところまでやる方と、ズボンとパンツは下ろせる方とサポートの仕方はその個人によって様々です。

基本的な業務内容は、食事の用意、排泄のお手伝い、掃除、ベットメイク、健康管理、起床、就寝のお手伝い、その時行った事の記録、物品の発注、レクレーションの企画と実行、家族様との話し相手、入居者様の状態把握、カンファレンス、会議、洗濯、おやつの買い出し、薬の確認、入浴のお手伝いなどが基本的な仕事となります。

自己責任で自由な時間に遊び寝れる!

決めた理由は、当時の介護業界では、基本給が良かったこと、またボーナスも良かったことです。

そして、車で私がギリギリ行ける範囲内だったのが大きかったです。
車の運転が苦手だっため、15分程で大きな通りもなく通いやすかったことです

良かったことは、まず、自由になったことです。
自衛隊の頃は時間の拘束などもあり、なかなか自由に外出などが出来ないこともありました。

職業柄どこに行くのか、何をしに行くのか、決められた時間に戻らなければならず、当時18~21歳だった私は地元の同級生達が大学に行っていたのがとても煌びやかに見えました。
辞めたあとは、何時に出て何時に帰ろうが自己責任、自由な時間に遊び寝れるこれは大きいです。

転職後、想像と違ったのは、テレビ等で見る介護と現実との差です。
残念ながらテレビでみたり、よくある先輩たちの一言で見るような入居者様には出会ったことがありません。

そこは理想と現実との差で、酷い方は介護職の事は便利な奴隷やお手伝いさんにしか見ておらず、自分が気に入らなければ、暴力を振るう方もいらっしゃいます。
また抱えたりするので、思っていたより肉体労働系です。

一番は入居者様、全てを受け入れることが大切

人にもよるとは思いますが、まともに受け合わない事です。
相手は人間ですので、感情もプライドもあります。

当たり前のを当たり前に言うと、相手は歯向かってきたと思われます。
色々な意味で全てを受け入れることが大切です。

最近ニュース等で虐待記事が目立ちますが、熱い気持ちが行き過ぎたのかなとか思います。
一番は入居者様である事を頭に置くことが必要ですね。

PONさんの転職満足度
4

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