風俗を辞めたかったりなさん(22歳・女性・埼玉県)が転職した体験談です。
仕事内容 | 吉原のソープから契約社員で雑貨店の販売に転職 |
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年収 | 1450万円から240万円にダウン |
ソープという仕事に抵抗感がなかった
もともと18歳のころから風俗をやっていたので、ソープをやるのにも抵抗感はありませんでした。
18歳のころはセクキャバや出張エステ、オナクラなど比較的風俗の中ではソフトなものをやっていました。
初めてのソープでしたが、友達の紹介でそこのソープは働き始めたため、安心感や疲れた時のメンタルケアもお互いできたので働きやすかったです。
仕事の内容は、来店されたお客様をお出迎えしてお部屋に行き、癒しながら気持ちよくなっていただき、ドリンク休憩などを挟みながら時間いっぱい遊戯するというものでした。
経験年数は1年ほどで、お店もその間に変えましたが内容は同じで価格帯は違いましたが、サービス内容の濃さが変わる程度でした。
またネットで自分の売り込みをするために日記を活用してそこからの来客にもつなげていました。
ソープは悩みが尽きない仕事
辞めたくなった理由は2つあって、1つ目は漠然ともう風俗の仕事に疲れたからでした。やはり精神的にすごくきつくなる仕事だと思います。
たくさんの男性のお相手をして、全員がいいお客さんでもないので心無い言葉で傷ついたり、人の性欲に嫌気がさしたりが日常的に続くので、どうしても休みを入れていても滅入ってしまいました。
2つ目は、ずっとできる仕事でもないし、自分は何歳までこの仕事を続けていくんだろうという悩みは常について回っていたからです。
「周りの大学生が就活し始める前の20歳になったら辞めよう」と思いながらずるずる。「同年代は就職1年目だから21ならまだ大丈夫」と思いながら22歳になり、歳を重ねるにつれて不安は増していきました。
22歳になりこのままじゃまずいと思ったのと、もう風俗で働きたくないという気持ちが大きく、昼職を探して見つけ次第辞めようと決めました。
一般的な生活がしたかった
始めはタウンワーク社員のサイトで住んでいる場所に近い職場を検索し眺めていましたがピンとくるものはありませんでした。
事務をやってみたかったけれど経験もなければ資格もない、パソコンに関する知識もなかったのでそういったところ意外を探してほかに多かったのは飲食店。
しかし飲食も機転を利かせる場面が多く、そういうイレギュラーに対応できる自信もなかったのでとても迷いました。
これは自分の好きじゃないことでないと続けられないと思い、自分の好きな雑貨に囲まれて働いたら楽しくて続くのではと気づき、近所で可愛いと思っていた雑貨屋のHPの採用情報を確認後、さっそく電話して面接にこぎつけました。
特に大金はいらないと思っていて、普通に生活できる18万円くらいの歳や身の丈に合った額が稼げればいいと思っていました。
条件は通いやすさと週休2日、夜には家に帰ってゆっくりできる時間が作れることくらいでした。
一般的な生活がしたかったので、特に好待遇は求めませんでした。
夜のお仕事は履歴書に書かなかった。
転職活動の悩み。これは誰しもが悩むと思うのですが、履歴書が書けないことでした。
18歳のころから夜の仕事と並行して一般のアルバイトをしていたことがあるものの、ほとんどは数か月で辞めたり、夜職1本だった時期もあったせいで、空白の期間が多くできてしましました。
夜職しかやったことがなかったわけではないため、人に言えるようなアルバイトを書いて、空白の期間は親や祖父の介護をしていたとありがちな嘘を面接のときには答えました。
幸い特に突っ込まれて聞かれることもなかったので安心しました。
雑貨屋のお仕事は神経をつかうものばかり
仕事内容は想像していたものと大体同じで、あとは覚えることや細かい作業が多いです。
レジの会計、ラッピング、品出し、値札付けが主な作業です。
プレゼント用のラッピングはプチプチで包む簡単なものから写真たてのような箱を包装紙で綺麗に包むもの、誕生日プレゼントの詰め合わせをうまくまとめるなどです。
値札付けは意外と大変で、商品が届いてから本部との書類を見合わせて、その商品に設定された番号や値段をハンドラベラーで設定して個数分の枚数をパチンパチンと手動で出してそこから貼っていく地道な作業です。
しかし値段を間違えても大変だし、在庫確認の際には種類番号を見て探すため間違えられなく神経をつかいます。
あとは開店前の清掃、店内での声掛け、お客様の質問対応、売り上げ表などの記入です。
風俗から抜けてお金の価値観変わりました
そこの会社の商品が好きで、ぬいぐるみや簡単な衣類、文房具やキッチン雑貨からキャラクター雑貨が取り揃えてあり、特にぬいぐるみやキャラクターものが大好きな私はそれらに囲まれて働きたいと思ったからです。
仕事が大変でも、可愛いものに癒されて元気を出していたので、仕事場がそんな環境なら私でも頑張れると思いました。
よかったことは、ようやく風俗から抜けられたことです。
「いつまでこういうことをするんだろう」「学生時代の友人はもう就職してるのに…」という不安や劣等感がなくなり、仕事のお話も友人とできるようになりました。
また、お金の価値観が少し変わったことです。
風俗では出勤すれば1万円単位で稼げますが昼職はそうもいかず、決まった額を1か月かけて稼ぎ、それで1か月過ごせなければなりません。
あたりまえのことなのに、それが昼職をやらないと感覚がずれてしまっていたので、これは大きなことだと思いました。
そして買い物をするときの達成感や幸福感も違います。
1か月頑張ったお金のうちの数万円でほしかったものを買った時の満足感は言葉で表せないものでした。
想像と違ったことは、残業が多くて帰る時間帯が読めないことです。
仕事終わりに友達と飲みに行くという普通な生活をしたかったのですが、残業があるため約束がしづらくその点はすこし不満があります。
大きな気持ちで踏み込んで!
お金の余裕は心の余裕でもあり、お金がなければやはり生活はできません。
就職してから働き始めて最初のお給料がもらえるのは大体2か月後なので、そういった生活になっても夜の方が自由にできたなぁなんて思わない貯金の余裕があるといいと思います。
夜の方が稼げるし時間も自由が利くし生活も自由になり充実しますが、やはり長くできるのもでもないので、若さをお金に換えて十分な貯金ができたら、履歴書に書けるような職に就くのがお勧めです。