ホストクラブを辞めたかったうまい棒さん(21歳・男性・東京都)が転職した体験談です。
仕事内容 | 新宿のホストクラブからシステム開発会社のプログラマーに転職 |
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年収 | 200万円に満たない程度から240万円にアップ |
肉体労働からホストへ、面接に行きすぐ採用!
特に目標も無く、上京後には友人宅に居候をしつつ「すぐ働ける仕事」を探していたのですが、殆ど肉体労働ばかりでした。
他に仕事の選択肢は無いか考えていた際、ホストクラブで働いてみるという手もあると思い、求人を見て電話してみたところ、これから面接OKとの事でした。
そして面接に行き、すぐ採用。次の日から来てくれと言われ、次の日からはひたすらキャッチで客を捕まえるために時間を割く日々が続きました。
仕事の内容は、「ヘルプ」という、要するに先輩が捕まえた客の接客補助、そして、自分の客を捕まえてきてお金を使わせるという事でした。
図式としては、お金を使わせた分だけ自分に返ってくるという簡単な仕組みです。
そのため、モチベーションにはなると思います。
大半は二日酔い…続けていても何のスキルも身に付かない
元々夜型の生活ではなかったので、朝方になるとやってくる眠気が苦痛でした。
また、ヘルプで付いた際は酒を飲む機会が非常に多く大半は二日酔いだったと思います。
同居していた友人と、転職についての話になった際に、「今はIT企業が成長しているので、PCが使えれば今後の仕事に困らないのでは?」という話になりました。
未経験でもプログラマーとして雇ってくれる会社を探し、すぐホストクラブは無断で退社しました。
また、ホストクラブを続けていても自分には何のスキルも身につく事がなく、同業種、また別業種に転職して成功できる人はほんの一部だけでした。
キャバクラ勤務の女性と違い「結婚して養ってもらう」という選択肢が無いので、将来を考えるなら早めに決断すべきだと考えました。
給与にこだわらず雇ってくれる会社を探した
当時はネット上の求人や応募が未だ一般的でな無く、紙媒体の求人誌を見て応募しました。
探した条件としては「IT企業、もしくはシステム会社で未経験者OK」の企業でした。
最低限の生活ができれば良いので、給与にはこだわらずにとにかく「雇ってくれる会社」という事を重視して探しました。
幸い、1社目の会社に面接に行った後に後日すぐ採用の連絡を頂き、特に切れ目なども無く再就職する事に成功したという流れです。
なお採用の連絡は次の日に電話でもらいました。
先に述べたように、「IT企業、もしくはシステム開発会社」というのが条件で、当然経験が無い私にとっては「未経験でもOK」というのが条件でした。
月給や休日については特に条件は無く、あくまでも「雇ってもらえれば御の字」という気持ちで就職先を探していました。
余計に緊張する事なく面接をこなすことが出来た!
それまで普通の会社に勤務していた経験が無いので「いかにして面接で熱意を伝えるか」という事を一生懸命考え、面接の流れなどを想定しました。
「こういう話になったら、こんな事を伝えよう」「こういう事を聞かれたら、あまり触れずに話題をこう変えるように」など、いくつかパターンを考えて覚え、何日もかけて面接に備えたのが大変だった点でした。
ただ、人と話す仕事だった関係で、余計に緊張する事は無く準備した通りに面接をこなす事が出来ました。
入社研修後、先輩エンジニアの補助として他社に出向
入社してから2週間ほどの期間は社内研修として、一人で会社において指定された課題のプログラムを作るというものでした。
私の場合「Visual Basicを使用した社内文庫の貸出データ管理アプリケーション」です。
研修の終了後、出向として先輩エンジニアと共に他社で仕事をするという業務になりました。
仕事先では先輩エンジニアの補助として、完成したプログラムのデバッグ作業やドキュメント(仕様書・説明書)の作成などをしました。
2ヶ月ほどそんな仕事が続き、初めて開発の仕事を得たのが「エクセルVBAを利用したデータ管理システムの作成」でした。
出向先の会社が、制御系の販売管理システムの開発会社だった事もありました。
web系には強くなかったのですが、開発の基礎を学ぶ事が出来ました。
自然と仕事を通して短期間でPCスキルが身に付いた
正直な話、未経験でプログラミング関連の職に就く事ができれば特に何処の会社でも良かったと考えていました。
なので、質問の答えとしては、「未経験者OKの仕事だったから」というのが回答になります。
(おそらく、探せばより良い条件の会社もあったのではと思います。)
良かった事については、殆どPCも触った事が無い状態だったのがPCやプログラミングの基礎知識が付くレベルまで短期間で成長する事ができた事でした。
通常であれば、お金を払ってでも得たいと考えたスキルが、自然と仕事を通して身に付くという事については非常に有益で、とても大きなプラスになったと考えています。
あまり満足出来なかった事については、web系の仕事が殆どなく、一番得たいと考えていた「インターネットを利用した仕事の知識」というものがあまり得られないという事でした。
想像と違った事は、前述したような「インターネットに関連する内容の仕事」が殆どなかったという事です。
これからはインターネットの知識が必要だと考えていただけに、自分としては残念だと考えていました。
(とはいえ、この仕事を通して身につけた知識も役立つ事になるのですが…。)
会社員への転職をするなら早いタイミングがいい
水商売から会社員への仕事については、できるだけ早いタイミングで移る事を勧めます。
体を壊す人が多いという理由もありますが、一番のリスクは「一般の会社で働くスキルも無いまま、年齢だけを重ねてしまう」という事だと思います。
水商売で得られる知識もありますが、一般の会社で働く場合には全く役に立たないと考えて良いと思います。