保険の営業マンを辞めたかった326さん(44歳・男性・神奈川県)が転職した体験談です。
仕事内容 | ソニー生命の生命保険の営業マンからケーブルテレビ会社、ジュピターテレコムの営業職に転職 |
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年収 | 1000万円前後から700万円にダウン |
生命保険の仕事を15年続けた
ソニー生命での生命保険の営業でした。自分で見込み客を見つけて生命保険の提案をします。
主に個人の方が多かったためアポイントは夜や休日が多かったです。特に30代40代のクライアントが多くご夫婦そろって生命保険の見直しをご希望されるというケースが多かったです。そのような場面では生命保険だけでなく医療保険や収入保障保険なども提案していたので制約すればかなりの報酬を得ることが出来ました。
クライアントに私の提案内容が気に入ってもらえれた場合には新しい別のクライアントも紹介していただけるので、必然と私は自分自身の仕事が丁寧になっていったのです。ただ、たまに冷やかしやおつきあいで見込み客を紹介される方もあり、空振りで終わることも多い仕事でした。そんな仕事を私は15年くらい続けました。
家族との時間を作るために転職を決意
とにかく、休みが無かったことが仕事を辞める一番の大きな理由です。
生命保険の営業はほぼほぼ歩合制のため自分が働いて稼がなければ給料はもらえません。完全に個人事業主と同じです。
なので平日はもちろん、休日も仕事という毎日です。クライアントとの面談は平日なら夜、しかもご主人や奥さんが自宅にご帰宅される午後8時以降ということが多く、そのため商談が終わって私が自宅に帰宅することは午前0時を回っていることもしばしば。
休日はクライアントとのアポイントが集中しますので、ほぼ自宅にはいることが出来ません。そのため家族とのコミュニケーションはとても希薄になってしまいました。私の子供も高校受験を控え実に多感な年頃です。
このまま仕事優先で家族との時間をないがしろにしては家庭が崩壊すると思い、転職を決意しました。
仕事で得た人脈で転職活動
通常は転職サイトなどを使うのでしょうが、私の場合はそれまでの生命保険の営業で培った人脈があります。
生命保険とは売ったら終わりではありません。むしろクライアントとは生命保険のメンテナンスを通しそこからおつきあいが始まるのです。ですから、私にはとても信頼が出来る人脈がたくさんありました。
しかもその人脈は他業種に及びます。なので、私はその人脈から報酬ではなく時間の確保が出来る業種にお勤めされている方に個別にコンタクトをし転職を受け入れてもらえる会社を探しました。
とにかく、残業が少ないこと、休みがしっかりと取れる会社を選びました。今の会社は土曜日、日曜日の出勤はありますが週に2日はお休みがしっかりと取ることが出来ます。報酬は少し下がりましたが、家族との時間を捻出出来るのはとても有り難いことです。
業界のコアな会話についていけない時も…
とにかく、異業種への転職は苦労がつきものです。
私ももともとは生命保険の営業をしていましたので、いろんな人とのおつきあいを経験しています。ですからある程度の会話は得意としていたのですが、転職に伴う、その業界のコアな会話ともなると知識が不足している部分が多々ありました。その度に自分自身反省をし、その業界のさらなる勉強に励みました。
一方で毎日の生活もあるわけですから新しい仕事が決まるまでは生命保険の営業を続けなくてはなりません。その両立がとても大変でしたね。転職活動中は寝る時間もありませんでした。
新しい仕事も営業職でした
転職先でも営業の仕事をしています。主に個人の御宅を訪問しケーブルテレビの勧誘の仕事をします。
飛び込みで訪問することはあまりありません。ネットやコールセンターにケーブルテレビの問い合わせ、契約希望があった見込み客先を訪問しサービスの内容について詳しく説明をします。
ご年配の方ほど時間があるため説明はくわしく、そしてわかりやすく説明しなけばなりません。また、コールセンターに入った相談などの対応のため既契約者先を訪問することもあります。新規顧客だけでなく既存顧客が離れていかないようにすることも大切な仕事です。
ケーブルテレビは番組数が多いのですが、中にはこんなにテレビを見ないと言われる方もいらっしゃいます。そんな方に対して楽しいケーブルテレビの使い方をお伝えするということも私の仕事の一つです。
自己直感で良い職場を選べた
とにかく社風が良かったことに惹かれました。面接でお会いした方のお人柄もとても良かったです。私は今までの経験から人事担当者のお人柄が良い会社はとても風通しが良い会社であると感じています。そんな私の直感を信じてこの会社を選びました。
今の仕事になってから、時間の捻出が出来たことが良かったです。
おかげでそれまでは子供の学校のイベントはもちろん家族旅行や家族との食事さえままなりませんでしたけれど、今では毎月、何らかしら、家族とコミュニケーションを図ることが出来ています。この時間は貴重です。とにかく家族との会話が増えました。
まあ、想定はしていましたが年収がかなり下がったことは満足できなかったと言えばできなかったことになります。けれど、お金には代え難い家族との絆を得られたと思えば全く問題はありません。
想像と違っていたことは純粋な営業だけでなく営業イベントの参加なども多いのは想像とは違っていました。
また、営業職の人は私よりも若い人が多いのが少し想像とは違っていました。少し職場の雰囲気に気後れする部分もありますが、逆にそこから刺激をいただいている部分もあり、そのことも転職をして良かったことの一つですね。
全く違う仕事を経験するメリット
元々の仕事から別業種に転職することはとても良いことだと思います。何より、自分の経験値を上げてスキルアップを図るには全く違う仕事を経験するのはとても有効です。
若いうちは全く違う仕事をするにしても覚えるスピードが早いので全く問題はないと思います。
一方で私のように年齢がいってからの転職でもやる気さえあれば全く問題はないと私は思っています。