フリーターを辞めたかったフリオさん(28歳・男性・大阪府)が転職した体験談です。
仕事内容 | スポーツ用品店勤めのフリーターからスポーツジムのインストラクター業務(契約社員)に転職 |
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年収 | 180万円から220万円にアップ |
就職難で就職浪人することに…
大学を卒業した時リーマンショックの影響により希望していた業界の採用枠が激減しました。
その影響により応募をしたものの面接で全滅してしまい、飲食業界や物流業界しか進路が残っていなかったことから、その年での就職をあきらめ大学院に進むことにしました。
大学院に進み再度就職活動を行いましたが依然として希望業界の採用枠は少ない状況が続いており、大学院生を採用してくれる企業は少ないことから再び就職浪人という形になりました。
希望する業界でなければ働く意味がないと考えていたものの年金や保険などの支払いが発生していたため何もしないわけにはいかないということでとりあえずアルバイトをしようと思い、大好きなスポーツ商品を販売している店に採用されて仕事をしていました。
実家に住んでいたので家賃が発生しないことから月に15万円ほど稼いだとしても十分生活していくには問題がない給与でした。
アルバイトで時間が割かれて就職活動できずに
フリーターを辞めようと思った理由は、両親から将来のことを心配されたことでした。
実家に住みながらフリーターとして仕事をして日々過ごしながらも、「こんな生活をいつまでも続けていられない」という危機感を感じていました。
しかし、アルバイトと言えども仕事を入れたため時間が割かれてしまいなかなか就職活動をする時間もなく、帰宅すると疲れていることからやる気も上がらない状況でした。
そんな状況を1年ほど続けていると父から声を掛けられ「もしこのまま就職活動をしなかったら本当に職に就けなくなるぞ」と普段は怒らない父から叱られました。
このことをきっかけに父の言葉に背中を押され、アルバイトをした後もモチベーションが下がることなく就職サイトに会員登録をして求人情報を閲覧することができるようなりました。
マイナビ転職は効率よく就職活動できる!
就職活動をした方法は、転職サイトに登録をして求人情報を探すことでした。
利用した転職サイトは「マイナビ転職」と「リクナビNEXT」でした。
どちらのサイトも大手企業の求人情報が掲載されているほか、地域に密着した中小企業も掲載されているため求人情報の確認漏れがなくチャンスがあればどんどんエントリーできると思ったからでした。
また、登録情報の中にはweb履歴書があるので事前に入力をしておくことで、エントリーした際にweb履歴書で書類審査をしてくれるので通過したときには一次面接からスタートできるため、効率よく就職活動ができる点に魅力を感じていたので、主にマイナビ転職を中心に活動をしていました。
就職先に求めた条件は、スポーツが大好きなので仕事もスポーツにまつわる業種で働きたいということでした。
また、雇用形態は正社員かもしくは将来的に正社員登用も考えてくれている契約社員または準社員でした。給与は特にこだわりはありませんでした。
職歴がアルバイトしかなくて面接で困った
就職活動中に大変だったことは、職務経験がアルバイトしかないことでした。
アルバイトという雇用形態だったため、「なぜ就職をしなかったのか?」という質問が必ず聞かれました。
正直な気持ちを伝えたらどれだけ楽かと何度も思いましたが、ここは面接会場という気持ちを忘れずに面接に臨みました。
ただし、どんな回答をしても「このままアルバイトを続けていると楽でいいんじゃないか?」という質問をしてくる面接官も中にはおり、就職経験がないことに疑問視していることやアルバイトであることを蔑んでいるような人も中にはいたので、そもそも面接をしてあげているという感覚の人もいて困りました。
シフト表の作成など正社員の仕事に充実感!
就職先の仕事は、スポーツトレーナーとして器具の使い方を説明したり、入会希望者に施設の案内を行うなどの業務です。
スポーツトレーナーの資格はもっていなかったのですが、働き始めてからパーソナルトレーナーの資格を取得するなど資格取得の斡旋も企業が行ってくれていたので、今でも必要に応じて資格取得を目指して日々勉強をしたりセミナーを受講しているところです。
最近では、職場のパートナーさんや学生のアルバイトの方々に対してシフト表を作成する職務を担当していることから、アルバイトの時と立場が逆転しはじめました。
正社員や契約社員など会社に所属して行う仕事はまた違った目線でとらえられていることに充実感をもって仕事にのぞんでいるところです。
前職の経験や知識が活かせる仕事!
このスポーツジムに決めた理由は、就職経験がなくてもこれから仕事を覚えていけばいいからというスタンスで面接をしてくれたことでした。
どの会社も28歳までアルバイトをしていたことに対する偏見をもって面接をしていたのですが、ここでは平等な視点で対応してくれたので面接官の人柄や会社の方針に共感して決めました。
実際に仕事を始めてみると、アルバイトで培った接客やスポーツに関する知識が、会員さんや職場のスタッフとのコミュニケーションツールになっているので良かったと感じています。
これまでの人生がいまの職場に活かされていると感じられることから、ここにたどり着くまでに通ってきた道は無駄ではなかったと実感することができます。
また、アルバイトを経験していたことで学生のシフトに対する要望やパートナーさんの気持ちなども理解できる部分があるのでシフト作りには活かせている経験と思えています。
実際に仕事をしてみると週5で働くことにこれといった苦労や身体の悲鳴といったものがないので、これといった不都合もなく人間関係も困っていないので楽しく仕事をさせてもらっていると感じています。
仕事ができる喜びとアルバイトになかった保障が付いていることにとても感謝して働くことができています。
エントリーできる企業はたくさんある!
フリーターやニートの方が社員として就職する場合、求人サイトをみているだけで「社会人経験がないからエントリーすらできない」という企業もあります。
しかし、そのような企業ばかりに目を配るのではなくエントリーできる企業はたくさんあるということを忘れないでください。
諦めたらいまの現状と何も変わらないので一歩踏み出すためにもあきらめず就職活動をつづけていきましょう。