フリーターを辞めたかった85年生さん(25歳・女性・東京都)が転職した体験談です。
仕事内容 | ゲーム会社でアルバイトからメーカーホームページ制作・運用(正社員)に転職 |
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年収 | 220万円から450万円にアップ |
就職が決まらないまま上京し、ゲーム会社でアルバイト
大学を出ていますが、当時は地元で大手企業の地方工場・支店・センターの撤退が相次ぎ、希望していた第1、第2志望の就職先がなくなってしまいました。
私の地元は山陰ですが、「公務員、団体職員」「ガス・水道・電気などのインフラ系」「卸・小売業」「医療・介護」が中心で、当時の就職説明会には会場の半分も企業が集まっていない状態だったのを覚えています。
大学で学んだIT系の業種を希望していましたが、せっかくであるならば環境が整っている東京をめざそうと地元から東京への就職に考えをシフトしました。
その際、東京への交通資金が途中で不足し、地元就職を望んでいた親の理解を得られないこともあり、見切り発車で就職が決まらないまま上京してしまいました。
正社員にこだわらなければ、採用はもらえましたので、希望のゲーム会社にてアルバイトが決まり、フリーターとして社会人生活が始まりました。
次のステップでは正社員になる!
フリーターを始める前から正社員を希望していましたので、次のステップでは正社員になるぞと、社会人経験を積むために働いていました。
大学を出ていても非正規であることがとにかく情けなかったためです。
親からの失望も感じていましたし、初めは地元で就職をしようと就職活動を頑張っていたときには、地元の経営者に「大学をでても就職できないと親がかわいそうだね」というようなことを言われたことがあり、トラウマのようになっていました。
実際にアルバイトとして働いてみると、給料は高くないですし、経験を積むにつれ仕事内容が増えてきて、後輩の育成をまかされるようになりますが、割に合わないと不満がたまっていったのを覚えています。
ますます、自分の待遇悪いのは自分が就職活動を失敗したせいだ、能力が足りないのだと、卑屈になっていくのがつらかったです。
ウェブ制作の仕事を希望して転職活動
フリーター生活が安定してきた頃に、ローンを利用してプログラムの通信講座を始めました。
その通信講座を通して自分の作品をいくつか用意できるようになったときに、転職活動を開始しようと行動を起こしました。
転職サイト「リクナビNEXT」を利用し、希望の検索条件にヒットした募集先を全社応募したところ、いくつか書類審査が通った企業より連絡がありましたので、そのなかで一番面接で手ごたえがあった会社から採用をいただけました。
ウェブ制作の仕事がしたいと決めていましたので、仕事内容にのみこだわりました。
自社サイトか、外部からの委託をうけて制作するウェブ制作会社であり、制作後も納品して終わりではなく運用をしている企業を希望していました。
勤務地が通勤可能である以外の条件は気にしませんでした。
仕事をしながらの転職活動、不採用もしばしば…
就職活動をしていると不採用の通知もしばしばいただくので、分かっていても落ち込みました。
仕事をしながらの活動でしたので、落ち込んだまま仕事に向かい「生活できているし、このままフリーターでも良いのではないかな」とモチベーションが下がったままの状態がつづくと辛かったです。
フリーターをしていたのは2年の間でしたが、初めの半年以降は同じ仕事を繰り返す状況でした。
自分の経験値が上がっていることが感じられず、帰宅し通信講座で勉強、リクナビNEXTで就職先を検索と繰り返す毎日が、どう自分の経験となっているのか分からず自信がもてないまま転職活動をしていると希望が持てなくて不安でした。
ホームページ制作・運用の委託業務に従事
グループ会社のホームページ制作・運用を委託しています。
新商品の発売が決定されると、大まかな依頼の打診がきますので、担当者と打ち合わせ、規模・予算の確認を行い、見積もりを出し発注を受けます。
発注を受けると、新商品に関するパンフレットや画像データが納品されますので資料を基にウェブページの企画をパワーポイントで制作し、発注元へ企画の確認を行います。
コーディング・画像編集・プラグラマー・保守・テスターの工数を社内で打ち合わせをして連携をとります。
このうち「コーディング」「画像編集」「テスター」は自分で担当することもあります。
発注先にテストIDを発行し、テストデータの確認をしてもらい、問題がなければ納品となります。
納品したウェブページは、公開中の間のカスタマーサポート窓口を請け負います。
メールでの問い合わせがあった場合は担当し、委託された範囲内で返信を行います。
希望していた仕事に転職できて給料も2倍に!
面接のときに持ち込んだポートフォリオは先方からすると拙いものだったと思いますが、最低限の基礎は理解できていることを評価され、ポートフォリオ自体ではなく、面接時の受け答えの態度を評価し入社時の成長を期待していると採用通知をいただいたときに教えてもらったからです。
良かったことは、責任ある仕事につけ、自分が希望していた仕事内容で転職できたことです。
努力したことが制作物として目に見える形として残りますし、フリーター時代の2倍の給料を受け取り、努力が自分に返ってきたと実感できて嬉しかったです。
あまり満足できなかったことは、週休二日は必ずもらえましたが、残業が月40~80時間発生していることが不満です。
初めは責任感から、「努力=無理をすること」と思い込み、納品までの日数が厳しいものであっても残業をすることで対応していましたが、次第に体調を崩すことが多くなってしまいました。
想像と違ったことは、正社員になっても、他の正社員の方は仕事が残っていても帰る人は帰るし、社員同士でも仕事の量や能力・スタンスに差があることです。
仕事をすればするほど仕事量が増えるので、仕事量は自分でコントロールする必要があることが想像と違っていたなと思いました。
真面目に向き合い行動したことは自分を助けてくれる!
自分に自信がないことは、自分自身を卑屈にして傷つけます。
私のフリーター時代を振り返ると、必要以上に自分を追い込んでいて不満を抱えて周りにも攻撃的な雰囲気をぶつけていたような気がします。
目の前にあるものに真面目に向き合い、何かしら行動したことは自分を助けてくれる経験になっていると思います。
最初の一歩を踏み出してみましょう。