工場勤務を辞めたかった派遣王さん(22歳・男性・北海道)が転職した体験談です。
仕事内容 | 自動車製造ラインの派遣社員から家電量販店のインターネット販売スタッフに転職 |
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年収 | 260万円から300万円にアップ |
派遣会社に登録し自動車製造の仕事に
高卒後、しばらく一人暮らしをしていましたが、アルバイトやパートなどで食いつないでいたものの生活が苦しくなり、一度実家に帰ることになりました。
ただ、地元でもなかなか定職につけず途方に暮れていたところ、友人が、自動車製造ラインの仕事が決まったと話をしてくれた事がきっかになり同じ派遣会社に登録しに行くことになりました。
仕事内容は当時、求人広告をみれば大きな広告で『最大○○万円稼げます!』などの高給料を押し出した求人がかなり多くありました。
その中でも自動車製造ライン工の仕事が大半を占めており、私も高給料に引かれ応募することになりました。
慣れない環境という事もありかなり不安を抱いて入社しましたが、結局、約6ヶ月勤務をし、その後地元に帰る運びとなりました。
合同寮での生活はかなりきつかった…
工場勤務者の9割は、会社が用意した合同寮での生活となり、食事・洗濯・風呂・居住区が一緒となり団体生活となります。
部屋は5畳程度で布団のスペース以外に特における物はありませんでした。
防音設備など皆無でとなりの部屋のおっさんのいびきや廊下を歩く音、しゃべり声などは筒抜けで慣れるまで大変苦労しました。
一番苦痛だったのが、浴槽が無い為個室シャワーで体を洗うのですが、簡易マットがしかれそこに皆足を吹いて出ていく為、寮内のおっさんの『水虫感染』が流行し全員感染者になっていた事がかなりきつかったです。
食堂も雑な配膳で、床には食べこぼしや割り箸も散乱しており衛生面はまともではなかったです。
同僚は食堂に置いてあるゆで卵を食べて、5分後に嘔吐しており、それ以来ゆで卵を食べることが怖くなってしまったトラウマを生んだほどです。
派遣業界最盛期の転職!条件は正社員雇用制度があること
転職活動は思っていたよりスムーズに進み特に難航したことはありませんでした。
なぜなら、この当時は派遣業界最盛期で、多数の派遣会社が事業に乗り出し増加していたからです。
転職活動は派遣会社へ登録に行き、職務経歴・履歴書・短所・長所を簡単なシートに書き出しあとは派遣会社の人が修正しクライアントへ謂印象を与えられるよう立ち振る舞いの指導を行い、希望職種に合うと会社があれば面談して終わりでした。
元々、興味のあった業種も伝え、そのまま淡々と進んでいく感じでした。
他にはハローワークなどに行き情報収集や求人情報などを見に行ったりしていましたが、やはり条件に見合った内容のものはなく、派遣会社での登録ですぐに転職先は見つかりました。
特にこだわった条件はなかったのですが、正社員雇用制度がある会社を条件にはしてました。
社会経験も少ないため、自分がどのような仕事をしたいのか、そもそもどういった仕事が世の中にあるのかを分かっていませんでした。
求めた条件は、給料は20万程度で、最寄駅から近く通い易いこと位でした。
2社を比較、給料・職種は似ているが・・・
大変だったことは複数社ある派遣会社からどの会社を選んでいいのか分からなかった事・判断材料が少なかった事だと思います。
2社比較しましたが、給料・職種は似ているがどこが違うのかを判断することが出来ず、相談相手も居なかった為、選ぶ基準になる物が無いのが一番の苦労だと思います。
行った先でのサポートや研修体制がどのような体制があるか分からず、正直、不安になっていた事はあります。
あとは、派遣先の情報は開示してもらえなかった為、正確な就業条件や詳細を担当者からも教えてもらえなかったです。
ノルマはないが、通常接客から新人教育まで忙しい日々!
転職先は家電量販店でのインターネット接客スタッフでした。
来店したお客様に商品販売を行い、自宅でのインターネット環境のヒアリング・関係商品を絡めたブロードバンド導入の提案接客を行いました。
主にパソコン販売を行いながらインターネットの利用活用方法・導入フロー・料金体系などの説明を行い加入促進を行いました。
ノルマはなかったですが、当時光回線の販売を行っておりPC販売付帯目標や店舗目標数はあった為そこを達成するため店舗に販促物の展開・イベント提案を行いながら通常接客をこなしていました。
新人が入る事もあり、サービス基礎研修やシフト管理・接客ロープレも行いながら忙しい日々を過ごしてました。
店外にイベントブースを設営し、店舗付近の通行人に話しかけ勧誘することもありました。
サポート体制がしっかりしていた点が良かった
決め手になるのは当時私の仕事を紹介してくれた担当者が好印象だったのが決め手になりました。
仕事の話だけではなく、プライベートな相談にも乗ってもらったり当時は大変お世話になった方で、この方に出会ってなければ入社していなかったと思います。
よかった点は、マメな連絡をして、仕事で悩んでいることや自分で解決出来ない問題に対して店舗の責任者へ直談判してもらえたり、とにかくサポート体制がしっかりしていたことが良かったです。
満足出来なかった点は、給料交渉にあまり応じてくれず、2年間で時給がたった100円しか上げて貰えなかったことです。
当時の成績は他店と比べても上位1位か2位の位置には常にいましたが、成果報酬としては時給100円しか変わらなかった事です。
想像と違うのは、休み希望が思った程取れなかったことくらいでしょうか。
ただ、基本1人か2人しかスタッフがいない店舗でしたのでここは致し方ないことなのかなと割きってはいました。
さすがに結婚式や葬儀は担当者が代わって貰えたのでそこは優遇されていたのかもしれませんが、基本的には決まった休みしかもらえませんでした。
自分で職種の幅を狭くしていた!
異業種への転職は、かなりの不安を抱えている方が多いと思います。
しかし、自分が出来ない・向いていないと思っていた職種・業界が、実は『意外に大丈夫!』と思える仕事かもしれません。
私も、対面接客は苦手で、求人広告を見ても裏方(人前に出ない職種)を無意識に選んでしまい、職種の幅を狭くしていたことに後々気づきました。
ぜひ興味がある分野なら飛び込んでみて、ダメなら次へとポジティブに考えて頂ければと思います。