栄養士を辞めたかったなおたさん(24歳・女性・兵庫県)が転職した体験談です。
仕事内容 | 給食会社勤務の管理栄養士から通信教育の会社の企画・受講生サポートに転職 |
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年収 | 300万円から300万円で変化なし |
新卒で免許を取得、迷うことなく管理栄養士の道へ!
給食会社で管理栄養士を2年半していました。
新卒で管理栄養士の免許を取得したため、迷うことなく管理栄養士の道へ進みました。
しかし、給食会社の管理栄養士は同じ管理栄養士でも病院や施設に雇用されている管理栄養士とは業務が異なり、給食業務しか行うことができません。
学校で学んだ栄養の知識はほとんと使わないということです。
給食業務ですから、当然力仕事が多く、やけどやしもやけなどがよくできていました。
その上、仕事が終わるとなんだか油くさい臭いがしたりもしました。
仕事内容は、給食管理業務で、献立作成や発注から、調理や洗浄、グリストラップ(油のたまるところ)の清掃まで、なんでもこなしていました。
パートさんのシフト管理や本社への提出書類の管理なども管理栄養士の仕事でした。
若い今しか転職できない一流企業を目指して
当時はまだ24歳。
花の20代を、おばちゃんになってもできる栄養士の仕事を続けながら、くらい厨房で過ごしても良いのか迷いました。
同じ管理栄養士免許なのに、あまりにも扱いが違う給食会社と病院や施設側管理栄養士の待遇の違いに嫌気がさすこともありました。
そこで、もう給食会社は嫌だ、給食会社ではない場所で管理栄養士になるか、まったく違う業種の会社員になって、働くかどちらかにしたいと思いました。
逃げや甘えの気持ちもあったと思います。
転職活動をする中で、管理栄養士は施設雇用でも病院雇用でも給食会社でもいつもで就職できると考え、若い今しか転職できない一般企業を目指すことにしました。
通信教育の会社の企画・受講生サポートに転職しましたが、管理栄養士は理系の知識が必要なので、理科系の通信教育の会社ならスキルを活かせると思い、縁がありました。
就職Shopを利用し、スムーズに選考を受けられた
リクナビネクストに登録しつつ、リクルートの就職Shopを一番活用しました。
就職Shopは、20代、未経験の就職支援をしているため、私のような一般企業でのスキルがない人にでも、若くてポテンシャルがあれば仕事を紹介するというエージェントです。
他のエージェントにもいってみましたが、栄養士の経験は普通の企業における実務経験とはみなされず、門前払いのような扱いを受けたこともあります。
就職Shopでは担当者さんが、専門職としてやってきたことの中から、どの職種にも必要なヒューマンスキルとしてのアピールポイントを一緒に探してくれたので、スムーズに選考を受けられたと思っています。
前職が年末年始や土日も働いていたため、土日休みであることを1番に考えました。
そして、今までやってきた経歴、学んできた学問と1ミリでもいいので接点があるような仕事を希望していました。
年収については、新卒と同等と考えていました。
愚痴にならない退職理由を伝えることに苦労
大変だったことは面接官にいわれる「管理栄養士すればいいじゃん」の一言です。
管理栄養士の労働環境は劣悪なのですが、他の職種の人からは、良い専門職なのにどうして?と思われていたようです。
聞こえだけはいい免許なので、それを否定せず、愚痴にならないように退職理由を伝えることに苦労しました。
受かったところは、素直に一度でいいから会社員をしたい、管理栄養士はいつでもできるけれど、会社員への転職は今しかできないと正直に伝えました。
理系を生かして電気関係の資格の通信教育の会社に
転職先の仕事は電気関係の資格の通信教育の会社でした。
管理栄養士は家政学部もありますが、私は理系各部の栄養学科だったので、高校生のころに物理を学習していたため、その経歴をかってもらえたようです。
仕事内容は、まず、最初に任された仕事は受講生の質問への回答です。
数学的なことから、電気の仕組みまでいろいろな質問がきますので、それに答える仕事でした。
数年経つと、それだけではなく、教材の編集をさせてもらえるようになって、今は編集の仕事をしています。
教材のリニューアルや新しい問題集の作成などをしています。
かなり特殊な職種だと思いますし、特殊な会社ではあもありますが、理系という素質をいかして働いています。
土日休みでオフィスワーク、同年代もいてよかった!
土日が休み、年末年始やお盆、ゴールデンウィークも休める。
オフィスワークである、という点が決め手です。
また、理系という素質を活かせることができたためです。
年収は低い会社でしたが、未経験で転職するのだから仕方がないと思っています。
よかった点は、転職を決めた理由と同じです。
土日が休み、年末年始やお盆、ゴールデンウィークも休める、オフィスワークで理系という素質を活かすことができることです。
給食会社では親より年上の人と働いていましたが、同年代から30代、40代くらいの人たちと働けた点も、社会人として働いているという実感がわきました。
どうしても給食会社ではパートの調理員をまとめているだけ、のようだったので。
想像と違ったことや満足できなかったことは、「クリエイティブに仕事をする」「接客する」ことが難しかったという点です。
給食提供は必ずお客さんがいて、いつもやることが決まっています。
しかし、会社では次の商品をよりよくしないと、売り上げがあがりません。
接客しないと受講生も離れていしまいます。
これは、普通の会社では当然ですが、給食会社ではあまり気にしなくても良かった点なので、少し苦労しました。
未経験の分野に飛び込むには若さが重要
専門職として免許を持っているのであれば、何らかの形式でその仕事に戻ることは可能です。
しかし、未経験の分野に飛び込むには若さが重要です。
一生その仕事をしようと決めているわけでないのでれば、一日も早く違う世界に飛び込んでみてください。
合ってなかったとしても、引き返すことはできます。
それが専門職・免許の強みです。