施工管理・現場監督を辞めたかったはんにゃさん(18歳・男性・大阪府)が転職した体験談です。
仕事内容 | 中堅建設会社の施工管理技士から紙器業界の紙箱製造会社の工務(生産管理や納期管理)に転職 |
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年収 | 240万円から240万円で変化なし |
工業高校在学中の職業斡旋がきっかけ
その仕事をすることになったきっかけは、在学していた工業高校の職業斡旋で入社することになりそれから業務を行うことになりました。
業務内容は、設計事務所との打ち合わせから施工に必要な施工図の作成、協力会社の手配、施工が始まると主に現場の現況写真の撮影や必要箇所の測量、墨出しなどを行っていました。
現場作業中は安全の確認をするために歩きまわり、必要に応じて安全具の取り付けを行うこともありました。
業務終了後は、図面チェックを行い現場の落とし物や忘れ物チェックも行い戸締りをし今後の打ち合わせを含めた飲み会へ参加します。
そこで設計事務所の方の機嫌取りをして円滑に業務が進むように対応します。
経験年数は約1年ですがひとつの現場をやり切り、それなりの経験ができました。
現場所長から暴力、会社幹部の方に相談してもだめだった
辞めようと思った理由は、最初に担当になった現場の所長との性格の不一致です。
自分のスケジュールを押し付け日曜日にも出勤を義務付け、朝は所長よりも早く出勤させられて遅れると手をあげられることも多々あり、昼ご飯なども買い出しに行かされました。
私は始発で出勤しなければならないのに所長の飲みに付き合わされ深夜になりタクシーで帰ることも頻繁にありました。
もちろんタクシー代をもらえるわけもなく、実費で払わされ経費請求もさせてもらえませんでした。
ある日、不満を打ち明けると所長から暴力を振るわれることになり、その時の会社幹部の方に直接相談をし暴力の件はなかったことにされ、幹部の方から私の経歴に傷をつけたくないので双方のために円満退社として処理できないかと言われ、この会社は駄目だと思い、建設業以外の業種へ転職を決意しました。
未経験でも大丈夫な企業に応募!面接では安心を求めた
当時の私が思いついた転職方法がインターネットを使用しネット版タウンワーク等をひたすら見てまわり探し出す方法で試してみましたが、年齢的にも未経験の業種ばかりでなかなか採用されませんでした。
そこで転職サイトをイーアイデムへ変更しました。
未経験でも大丈夫だと記載してある企業へのみ応募し、ネットからではなく、しっかりと電話で直接申し込むようにしました。
すると早めにアポが取れ面接まで円滑に進みました。
転職先では施工管理のマネジメント能力を期待していただけて採用に繋がりました。
転職先にはこの時点では多くを求めないようにしていました。
前職で味わった経験を隠さずに話して転職先の社長へ安心を求めました。
給料は前職よりは低くならないようにとだけ希望を出し、他は希望を出さず転職先に委ねました。
初めての転職活動で分からないことだらけ
転職活動中に大変だったことは、転職活動という行為自体が初めてだったのでどういう風に立ち回ればいいのか分からない事だらけで基本的に全てが大変でした。
履歴書の書き方も転職仕様の書き方を知らずに苦戦したりもしました。
面接の際に経歴を尋ねられても詳しく話していいのかわからなかったので、あまり答えられずに終わってしまうこともありました。
やはり年齢的な面で若い考えで勢いで辞めたんだろうという風に感じ取られていたのは辛かったです。
自社工場での製造工程の管理を担当
転職先での仕事内容は、まず自社工場での製造工程の管理です。
様々な部門があり各部門の社員とパートの人員配置のスケジュール構成を管理します。
欠員が出た場合は入れ替えなどで対応するのですが、それができない場合は自分自身が製造の現場へ入り手伝うこともありました。
他には外注管理です。
印刷会社へ原紙の搬入手配をしたり、製版会社から版を受け取り印刷会社へ直接自分が持ち込んだり、印刷会社から出来上がりの日を確認し次の工程の手配を行ったりです。
その他には自社工場で使用する木型を木型作成会社から引き取り持って帰ってきたりと色んな業務に携わりました。
時には得意先へ自分が商品の納品をトラックで行うこともありました。
その会社で行う作業を全般的に経験していました。
一番の決め手は社長が優しそうだったから!
その紙器関係の会社に決めた理由は、第一に社長が優しそうな方だったからです。
第二に勤務先までの自宅からの通勤手段です。
当時は満員電車で出勤するのが嫌でバイクでの出勤を希望していました。
その通勤手段を承認してくださったのも決めた理由の一つです。
紙器関係の会社に転職してよかった事は、やはり会社で行われている業務の全てに関わることができていたので仕事をスムーズに進めていく手段を考えついたり、現場で仕事をこなしデスクでは見積もりや客先対応などをこなしたりと真逆の事を一日の間で何回でも行っていたので自然とフットワークが軽くなったような気がしていました。
逆に満足できなかったことは、業界的に給与面に限界があり23歳の時点で入社時の給与とさほど変わっていませんでした。
やはり色んな業務を行うことが増えていたので昇給はあってほしかったです。
もうひとつの不満は有給休暇が存在しなかったということです。
今ではあまり聞きませんがあの時のあの会社は有給休暇はなかったのです。
そして残業代は永久に固定でした。
100時間ぐらい残業をすることもありましたが残念ながら固定額でした。
転職先の業種の評判や仕組みを下調べしておこう
現在の仕事から別の業種へ転職するにあたって転職先の業種の評判や仕組みなどを事前に下調べする事をオススメします。
入社してからでは手遅れになってしまいますので是非現代のネットをフル活用して調べつくしてください。
あとは自分を信じて進みたい道に進むのみです。
異業種への転職では良いこともあれば悪い事もあり前職での経験が全く役にたたない事もあるので頑張ってください。