「教師を辞めてよかった」という6人の体験談を集めました。それぞれどんな事情・悩みがあったのか、ぜひ参考にしてください。
男性 | 女性 | |
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10代 | – | – |
20代 | – | 4人 |
30代 | – | 1人 |
40代 | – | 1人 |
教師を辞めた理由ランキングを発表
教科科目を教えるだけでなく、“人間”としてのお手本を見せる教師。
教え子が成長していく姿を見つめるやりがいのある仕事ではありますが、実際に教師を辞める理由はどんなものが多いのでしょうか。
6人の体験談から調査してまとめてみました(複数回答)
【1位】拘束時間が長く、自分の時間がない(4人)
やはり1位は拘束時間の長さ。2018年に文科省が発表した調査(平成28年度教員勤務実態調査)によると、小中学校教諭の平均学内勤務時間は11時間を上回ります。
さらに持ち帰りの仕事や授業・テストの準備などを深夜まで行うという人もおり、近年「教師はブラック」という風潮もできつつあります。
元教師経験者からは「7時に出勤して帰りは平均21時。0時を過ぎるときもある。土日も部活動があり休めない」といった声も寄せられています。
中には1年目に転職を決意した人もいます。
ほぼ週休1日で体を休めていたら休日が終わるという人も少なくはなく、教師のつらすぎる労働事情がよく分かる結果となりました。
【2位】人手不足による業務過多(2人)
次いで、人手不足が原因でついていけなくなったという声が上がりました。
ある40代女性は「慢性的な人手不足で一人何役もこなさなければならない状況」で、改善を訴えたといいますが変化はなく、転職を決意しました。
また別の中学校・高校の教職免許しか取得していないという女性は、「音楽しか学んできていないのに、仮免許を取得して小学校で国語・書写・家庭科を教えていた」といいます。
今まで学んできたことを別のことを教えるのは大変すぎますよね。そのストレス全身に湿疹が出たといいますが、そこまでして働く必要があるのか、考えるべきではないでしょうか。
【同3位】職責が重い・自信がなくなった(1人)
「教師は365日24時間手本であるべき」と考える人もいます。
教育者として素晴らしいですが、それがストレスとして重くのしかかることもありますよね。
ある女性は非常勤講師として働いていたものの、「『生徒を育て指導する』と言う職責が講師の自分には重く、自信がなくなりました」といいます。
【同3位】寿退職(1人)
結婚を機に辞めるという人もいました。
教員採用試験に合格した教諭だと、産休・育休を取得して復職をする人が少なくはありません。その点で復職をしやすい職業だと言われています。
しかし産休・育休は労働基準法で定められた権利です。他の業界でも取りやすいところはありますし、心機一転、別の業界に飛び込む人もいます。
教師を辞めて、みんな何してる?その後の転職先はどんなところ?
教師を辞めた人は、どうやって転職活動して、どんな仕事に転職したのでしょうか。「教師からの転職」については、こちらの記事にまとめたので読んでみてください。