「アニメーターを辞めてよかった」という6人の体験談を集めました。どんな悩みや不満があって辞めたのか、参考にしてみてください。
男性 | 女性 | |
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10代 | – | – |
20代 | 5人 | – |
30代 | 1人 | – |
40代 | – | – |
アニメーターを辞めた理由ランキング
現在、日本アニメは世界中で愛されるポップカルチャーとなりました。
年間300本以上の作品が制作され、幼児から大人まで、また日本国内だけでなく世界中で楽しまれています。
そんなアニメを作るのに欠かせないのが、原画や動画を描くアニメーターです。
有名クリエイターに憧れて絵の道に進んだ、アニメーターに憧れている、という人も多いですね。
そんな中、アニメーターを辞める理由はどんなものが多いのでしょうか。
6人の体験談から調査してまとめてみました(複数回答)。
【1位】給料が安い(4人)
アニメーターを辞めた理由で一番多かったのが「給料が安い」というものです。
アニメーターの給料は歩合制を採用している企業が多く、仕上げた動画・原画の数で収入が決まります。
しかし原画1枚の単価が数百円と安く、1枚にも手間と時間がかかるためまとまった金額を稼ぐのが難しいというわけです。
とくに若手アニメーターの給与は「時給換算すると最低賃金以下」「バイトをしたほうがマシ」といったレベルで、世間の平均的な収入を大きく下回っています。
さらに、アニメーターの多くは契約社員かフリーランス(個人事業主)で、画材代や机代を会社に徴収される場合もありますし、健康保険や厚生年金といった福利厚生もありません。
こうした「やりがい」や「憧れ」を搾取する業界の現状を目の当たりにして、新人アニメーターの90%は1年以内に辞めてしまうといった状態です。
どんなに好きな仕事でもお金がなくては生きていけませんから、転職を考えるのも仕方のないことですね。
【2位】労働時間が長い(3人)
転職理由の2位は「労働時間の長さ」でした。
今回の調査では、「1週間家に帰れないこともあった」「毎月、2~3日は徹夜」などのハードな経験談が寄せられています。
心身を休める時間がないと健康面で大きな負担になりますし、自宅より職場にいる時間のほうが長いというのは、かなりきついはず。
ライフワークバランスを考えるなら、転職するのが懸命です。
【3位】パワハラ(2人)
ここまで、給与面・労働時間とアニメーター業界のブラックな現状が挙げられてきましたが、「パワハラにあった」という方もいました。
アニメーター、とくに若手はアニメ制作現場において地位が低く、他の部署や先輩からきつく当たられることも珍しくありません。
閉鎖的な業界でもあるので、古くからの上下関係が根強く残っているのです。
そういった人が今後変わる可能性はかなり低いので、パワハラにあった場合は見切りをつけて転職するのが正解ですね。
【3位】業界のあり方に不信感(2人)
現場で仕事をする中で、「クライアントより仲介業者の意見が優先される」「アニメーターは使い捨て」など業界のあり方に疑問を感じたという方もいました。
業界全体が自分に合わないとなると、違う職種へと転職するのがおすすめ。
きっと自分に合った働き方、価値観を共有できる業種があるはずです。
以上がアニメーターを辞めた理由です。
「もともとアニメが好きでこの道を志した」という方が多いので、他業種では多い「向いていない」といった理由はありませんでした。
アニメーターを辞めた後の転職先はどんな会社・職種が多い?
アニメーターを辞めて別の道に進んだ人は、どうやって転職活動して、どんな仕事に就くことが多いのでしょうか。こちらの記事にまとめたので読んでみてください。