ボーイを辞めたかったいわさん(19歳・男性・東京都)が転職した体験談です。
仕事内容 | 歌舞伎町のソープランドのボーイから流通業の出荷、検品の現場スタッフに転職 |
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年収 | 420万円から300万円にダウン |
働きたいと思う仕事がボーイだった
19歳の頃から1年間ソープランドのボーイで正社員として働いていました。
入社したきっかけは当時自分に自信がなく一般の企業で働くことにどこか後ろめたさを感じ似たような人が多そうな職場で働きたいと思った為です。
仕事内容は最初のうちは女性スタッフが使うタオル折り、接客、店内の清掃といった簡単な仕事をしていました。
入って2ヶ月くらいすると電話応対、電話応対が問題なくできるようになると今度はフロントといってお店を回したり女性の出勤管理したりしました。
それらの一連の仕事を覚えながら女性からの信頼を得られた方は役職につき女性のマネジメントを任されます。
マネジメントでは女性スタッフの相談に乗ったり、出勤の交渉をしたりします。
対人関係に疲れてボーイを辞める
やめようと思ったきっかけは常連のお客様や男性スタッフとのトラブルが重なり精神的に辛くなり辞めました。
具体的に言うと自分の説明不足によるミスにつけいり金額の交渉をしつこくしてきたり、男性スタッフの体育会系的なノリがありそれが辛くなり辞めました。
今思うとそんなこと仕事をしている上では当たり前に起こることなのかもしれませんが当時は敏感な心で傷つきやすかった為辛くなってしまったんだと思います。
流通業に転職しようと思ったきっかけはボーイを退職したはいいものの転職先を決めずに辞めてしまいお金に困っていたところ簡単作業でお金を稼げるという求人ページのフレーズに惹かれた為でした。
また対人関係に疲れていたので黙々と1人で取り組める仕事をしたいという思いもありました。
接客業からあえて離れて転職活動
転職活動は最初のうちはけっきょくナイトワークを求めアップステージや野郎workといった高収入のナイトワーク専門求人サイトを使っていました。
そこでいろんなお店に入社しましたが全て3日と持たず辞めてしまいました。
その後は一度接客から離れようと思いマイナビバイトやタウンワークやバイトルといった求人サイトを使っていました。
条件としては都内で工場や軽作業、事務など一人で黙々とできるような仕事を探していました。
まず一人で黙々とでき精神的に疲れないような仕事を求めました。
なので昇級よりもとにかく人と接することの少ない楽な仕事を求めました。
実際に誰にでもできるような軽作業のお仕事を任せられました。
その代わり給料面においては時給1000円からの始まりでのスタートでした。
面接活動で職歴に嘘をついたことも
転職活動で悩んだことは前職なんの仕事をしていたかという質問でした。
一般の企業の面接で前職はソープランドのボーイをしていたと言うと人間としての常識を疑われると思い言わずに隠していました。
なのでボーイをしていた空白の1年間の説明をする時適当に有名チェーン店の居酒屋や喫茶店のホールスタッフをしていたと言ってごまかしていました。
また悩んだこととして当時自分は道を踏み外した者という思い込みがあり一般の企業で働くということにどこか後ろめたさをもっていました。
その結果面接当日どうせ自分なんか無理と面接に行かずばっくれたりして転職先がなかなか決まりませんでした。
レンタルwifi関係の仕事に就職
転職先ではレンタルwifiの出荷準備、返却処理をしていました。
出荷準備では注文を受けたお客様にその国ごとで使える端末を貸し出し梱包し空港に送るという一連の作業をいくつかの工程に分担して行っていました。
返却処理ではお客様が返却した物をパソコンでシステムに反映させる作業をしていました。
ある程度できる仕事の幅が増えてくると事務作業も任せられたりしました。
事務作業では全国にある支店と専用連絡サイトを使って共有したりエクセルを使って資料の作成をしたりします。
また自社の試験に合格し昇格した場合は現場全体の指揮を任されたり応募者の面接やマネジメント、シフト管理、売上の管理などを任せてもらうことができます。
僕の場合は現場全体の指揮、シフト管理、事務作業を任せてもらうことができました。
転職で自分らしさを取り戻せた!
これといった理由はなくとにかく仕事をもらえるならという軽い気持ちで入社を決めました。
またその会社には比較的おとなしい方々が多く、自分と似たような人が多い環境だったので馴染めるかなという思いもありました。
よかったことは自信を持つことができたことです。
当時自分はアダルトチルドレンで悩んでおり人生の生きづらさを感じていました。
そんな中その職場でも似たような人がいたり、将来に不安を抱えていたり、過去に何か辛いことがあったという人がいました。
そんな人達と一緒に過ごす中で辛いのは自分だけじゃないんだという当たり前のことに気づき徐々に自分らしさを取り戻し自信を持つことができました。
その自信を得られたことは人生の中で大きな転機ともいえました。
満足できなかったことはやはり給料面です。
お金より楽を求めた転職だったのですがやはり手取りが半減し今までの荒いお金遣いを見直して節約するようになりました。
想像と違ったことは一人で黙々と作業すると聞いていたのですが実際に働いてみると、一緒に働く人とコミュニュケーションをとらないといけないということがありやっぱり多少は気を遣う職場なんだなと当時は思ってました。
大事なのは過去ではなく今の自分
ナイトワークの仕事も大変ですががんばっても将来役に立つスキルは身につかないと思います。
そのままおじいちゃんになるまでだらだら働くよりは思い切って一時的に給料減ってもいいからIT系の将来性もある手に職をつけられる仕事をしたほうがいいと僕は思います。
実際に今システムエンジニアなどは人材不足と言われ学歴職歴問わずパソコン触ったことない人でも働くことができます。
そして僕は現在システムエンジニアをしております。
当社の面接の際には中卒でソープのボーイを1年間してましたと全て正直にお伝えした上で内定を頂きました。
大事なのは過去ではなく自分の想いや覚悟だと思っています。
例え転職活動失敗続きでもいつか認めてくれる会社があると僕は信じています。
自分を信じて頑張ってください。